幸せな人は魅力的。良好な人間関係を築き行動的。そして常にポジティブな姿勢を持っています。しかし、これらを単純に真似したとしても私たちは幸せにはなれません。これらは外見であり秘密はその人の内面にあるのです。内面を紐解くと5つの習慣が見えてきます。
私たちは誰でも幸せな人生を歩みたいと思っています。
進んで不幸になりたいと思う人はいないでしょう。人によって幸せの条件をモノや金銭的な価値に置き換える人もいるでしょうし、充足した人生といった精神的な価値に置く方もいるでしょう。
あなたがどちらに価値を置くにしても、幸せな人には共通点があることに気づきます。幸せな人は魅力的で人気者、そのため良好な人間関係を築き、行動的。そして常に前向き、ポジティブな姿勢を持っていることです。しかし、これらを単純に真似したとしても私たちは幸せにはなれません。
なぜなら、これらは外見であり結果です。本当に大切なのはこれらの外見・結果をもたらす、その人の姿勢や価値観、習慣などの内面です。これは幸せになるための条件であり、原因とも言え、この内面を吸収することが幸せになる方法なのです。
私たちが本当に参考にすべき「幸せな人の内面とは何か?」、ご紹介していきましょう。
1. 幸せな人は好奇心に富み、よく勉強する
時に「幸運」という言葉は、まるで努力とは無縁であるかのような「運の良さ」のみを感じるかもしれません。しかし、それは違います。
幸せな人は実に多くを学び、常に成長しています。新しい知識や体験を本や人から吸収することに積極的で、常にあらゆることから学ぶ姿勢を持っています。まるで「まだ知らないことがあるのは、幸せだ」と言うように新しい毎日、毎日、学びを探し、必要であればそれを吸収していきます。
幸せな人は常に学ぶことで自分の心を豊かに、そして良い方向へと導くのです。その結果、幸せな人は自分自身を良く理解しています。自分を理解するから謙虚になれ、他人の気持ちがわかるのです。
また、獲得した知識をもって、他人に良い影響を与えるのです。
2. 幸せな人は周りの人をインスパイアする
幸せな人で魅力的でない人などいません。なぜか?
それはポジティブなエネルギーで、獲得した知識や学びを友人や他人のために使うから。しかもそこに見返りや評価、意味は求めません。
幸せな人は、相手にお金やモノなど物質的なものを与えるのではありません。代わりにインスピレーションを与えることに大きな喜びを感じます。インスピレーションを与えられた相手は精神が豊かになります。幸せな人に必要とされ、大切にされていると感じ、幸せな人を頼りにします。
幸せな人は、特に人間関係を良好にしようと思っていません。周囲に分け隔てなく、彼ら/彼女らの役に立つことに喜びを感じているだけなのです。
まず先に他人に何かを与える習慣があるからこそ、結果的に人間関係が良好で、深い人間関係を築けるとも言えるでしょう。
3. 幸せな人は常に行動する
幸せな人は、チャンスにあふれています。
私たちは幸せな人のそのような場面を見聞きしたりすると、「幸福な人は運が良いから」という理由で片付けてしまいがちです。しかし、よく観察すると、やはりそこにも絶対的な理由があるのです。
幸せな人は、失敗した時、悩んで立ち止まっていても事態は好転しないことを知っています。後悔しても時間だけが過ぎていくだけだと考えるのです。
簡単ではありませんが、悪い状況を打開するには行動しかないのです。
だから、幸福な人は不幸な人に比べ活発に行動します。そして積極的に自分の意見や願いを共有します。幸せな人はこのような習慣を持つからこそ、不幸な人に比べて新たな人と出会う回数が圧倒的に増えます。自ずとより多くの情報が集まり、結果的にチャンスがやってくる確率が高いのです。
つまり主体的な行動こそチャンスをつかむ秘密なのです。そして幸せな人は、自分が運が良いなどと考えていません。自尊心に浸るどころか、チャンスを与えてくれた周囲の人に、心から感謝するのです。
4. 幸せな人は、人生は困難と挑戦の連続であることを理解している
私たちは、幸福な人はいつも笑顔でいるというイメージをもっています。しかし、それは違います。
幸せな人は、しっかりとした目標を持ち、達成しようとする意欲が、生きる原動力となっています。そして、その過程こそが人生であり、人生は困難と挑戦の連続だということを理解しています。だからこそ、どんな環境においてもネガティブな感情に支配されることなく、いかに困難を乗り越えるか?という考え方に集中します。
そして幸せな人は目標達成のために、小さなハードルを一つ一つ乗り越えていきます。大切なのは、幸せな人は一つ一つのハードルに挑戦し、その結果から小さいながらも数多くの満足感や充足感を得ていることです。
一つ一つ、目の前のハードルに挑戦するからこそ、過去の失敗にとらわれず、今に集中できています。挑戦するからこそ謙虚であり続け、小さな結果に感謝する習慣が芽生えます。そして、数多くの充足感を得ているからこそ自信が生まれ、他人への気配りができる余裕が生まれるのです。
幸せな人が実践する挑戦と結果のサイクルが、さらなる幸福を引き寄せるという好循環を確立させているわけです。
5. 幸せな人は何事もほどほどに、バランスをとる
幸せな人は常に目標へ向け行動しているものの、過度な深追いはしません。これは目標達成への意欲が低いというわけではありません。
目標を達成する上で道徳観や倫理感を大切にしているのです。
目標達成のための行き過ぎた意欲は、時に欲望を生み、執着を生みます。欲望や執着は他人を傷つけるばかりでなく、自分をも傷つけます。幸せな人はこれらの欲望や執着が、ものごとのバランスを崩し、身を滅ぼす要因となることを知っています。
幸せな人は目標達成への意欲は高く持ちつつも、その過程で得られるものを大切にしているのです。つまり、幸せな人は、自分を執着や欲望、嫉妬から遠ざける術を知っているのです。
外見ではなく、大切なのは物事に対する意識、思考や感じ方
いかがでしたでしょうか?
私たちは誰でも外見にとらわれやすいため、コトの本質が見えにくいことがあります。大事なのは幸せというのは充足感に満たされている状態のことを言うのです。そして幸せな人というのは物事に対する意識、思考や感じ方に共通点があり、それが習慣を形作るのです。
だからこそ幸せな人の外面ではなく、内面を掘り下げることで真似したい習慣が浮き彫りになるのではないでしょうか。
ヨガの八支則と幸せの関係
実は今回のテーマはヨガ哲学である八支則2のニヤマからインスパイアされ、現代的に解釈してみました。八支則は、至福(解脱)へ至るヨガの過程を八つに分けて書かれており、ニヤマはその2番目。日常生活で実践すべき行動様式が定義されています。
参考記事:
というのは、「ヨガで幸せになる」とよく言いますが、現代に解釈した場合、それはどういうことかもう少し具体的に考えてみたかったのです。「ヨガやっても幸せになるわけがない。」と言う方もいます。確かに「ヨガをやると幸せになる」との表現は因果関係が薄く、説得力がありません。
毎週ヨガ教室に通ったら幸せになるのか?そんなに単純に幸せになれるわけがありませんよね。笑
幸せになるための気づきを得られるのは確か
しかし、ヨガの取り組み方により違いはありますが、あながち嘘ではありません。
八支則は幸せになるための自己修練の道筋を示したものと言えます。ヨガをやったからといって幸せに直結はしませんが、「幸せになるための姿勢や習慣」を築く、気づきを与えてくれる。というほうがより真実に近いのではないでしょうか。
そもそもヨガ以外でも自己啓発の書籍は多く出回っている現代。それを読んで実行に移せたら、みんな幸せになっているはずですが、どうやら違うようです。しかし、だからといって自己啓発を否定するものではありません。
ヨガも同じこと。期待しても良いですが、結局は得られる気づきを生活の中で、どう活かすかが問題です。
ヨガはオープンで柔軟な性格を持つ
また、ヨガは常にオープンであり、柔軟性があることも言っておかなければなりません。
ヨガへの期待は人それぞれ、ダイエットや美容、柔軟な身体をつくる、集中力向上を目的にすることももちろん受け入れてくれれますし、自分にやさしくありたい、人に優しくありたい、幸せになりたいといった目的をも全て受け入れる柔軟性も持っています。
ヨガは、あなたの意図によりさまざまな目的に応じてくれます。そして幸せになるための気づきを与えてくれることは確か。ヨガを始めようと思っているのならこれを機に始めてみてはいかがでしょう。そしてすでにヨガをしている方であれば、取り組み方を変えてみてください。
ヨガの新たな側面に出会えるでしょう。