ヨガの効果
ヨガで自分らしくなる
Yoga Basics For Beginner
ヨガは、エクササイズや美容法といったイメージが強いかもしれません。しかし、実際のヨガは、ポーズ(アーサナ)だけでなく、呼吸法、瞑想を調和させて行います。この3つの要素は実は互いに作用しあって大切な役割を持っています。それは「自分を理解すること」。これがヨガの本当の目的と言えるのです。
ヨガを深めれば自分が見える

現代のヨガは美容方やエクササイズの一種と捉えられています。しかし、古来からのヨガはアーサナ(ポーズ)の他に呼吸法や瞑想を組み合わせて行うもので、実は自分と向き合い、自分を理解する方法と言えるのです。
1. アーサナの目的
アーサナ(ポーズ)を行うことで、筋肉や関節の柔軟性を高めながら、姿勢を改善し、身体的なバランスを整えていきます。アーサナを実施しながら自分の身体の細部を見つめる作業とも言えます。
2. 呼吸法の目的
腹式呼吸や丹田呼吸法などヨガの呼吸法は様々ですが、概ね自律神経を調整する効果があります。ヨガで呼吸を意識することで自らリラックスした状態を作り、自分の心のバランスを整えていきます。
3. 瞑想の目的
ヨガポーズで姿勢を、呼吸法で心を整え、瞑想に入ります。ヨガの瞑想を通じて、自分の持つ執着や欲求、苦しさ、悲しみといった感情を客観的に見つめていきます。
このようにヨガは、アーサナ(ポーズ)、呼吸法、瞑想を相互に作用させ、身体、精神のバランスを整えながら、自己を客観的に見つめていく作業といえるのです。
このような一連のプロセスを実践していくことは、「ヨガは自己の内観である」と言われる所以であり、こうした作業の積み重ねが、本当の自分(真我)を理解することにつながるのです。
本当の自分が見えれば欲望や執着心から解放される

ヨガの一般的なイメージは美容やダイエットなどの方法と捉えられるかもしれません。しかしヨガは、身体、心を観察し、自分を客観的に見つめる手段でもあるのです。
ヨガを通して自分を客観的に見つめる中で、良い・悪いは別として自分の執着や欲望にも気づくことでしょう。また、過去の悲しみや苦しい思い出にも気づくかもしれません。
アーサナや呼吸法、瞑想で平穏な気持ちを保ちながら、沸き起こる自分の思いをしっかりと受け止めることで、様々な感情を冷静に捉えることができるのです。
ヨガを実践していくことで、これらを客観的に捉えることでおさえることができたり、外部からもたらされる誘惑や迷いに対しても一定の距離を保つことができるのです。
自分を理解すれば進むべき方向が見えてくる
ヨガの効果や目的は直接的には身体や心を整えること。これは間違いではありませんが、さらに深い目的があると考えれば理解しやすいかもしれません。
いかに身体の調子が良くても、メンタルのバランスが整っていなければ、真に健康な状態とは言えません。身体も心もバランスが整った状態となってはじめて、心に平穏がもたらされ、何事にも余裕を持てるはず。
心に余裕が生まれれば、ストレスフルな事象や表面的な事象に惑わされることが少なくなるでしょう。そして本当の自分の価値観を理解できるようになれば、自分が進むべき道も自ずと見えてくるはずです。
つまり、ヨガを継続すると心身ともに健康になり、その結果、自分に自信を持つことに繋がるのです。