元大企業OLとして仕事最優先のライフスタイルを送っていた筆者が、アーユルヴェーダを実践しどんな変化があったのか綴っています。
朝のアーユルヴェーダ習慣を取り入れたら、一日が清々しい朝となり、心も体も満たされ自然とセルフラブ(自己肯定感)が芽生えたそう。それはどんな習慣だったのか?
こんにちは、Yu Connectのヨガスタジオ部門であるYu StudioのCo-Founder / Operational Directorの尾花理恵子です。普段はヨガインストラクターとしてヨガをお伝えしたり、皆さまのライフスタイルや身体の不調などをお聞きして適切なクラスや先生をナビゲートするなどスタジオの案内役も務めさせていただいています。
今ではヨガが生活になり、皆さまにアドバイスする立場になった私ですが、実は一年前までは大企業のOLで、超がつくほど多忙な毎日を送っていたんです。
日々追われる生活の中でヨガに出会い、そこから地元栃木県佐野市に移住するなど、ライフシフトを試みました。その中で生活の質を変えた大事な要素がアーユルヴェーダとの出会いです。
アーユルヴェーダは、日常生活に取り入れやすいおばあちゃんの知恵袋のような家庭の養生法がたくさんあります。1年前まで仕事最優先のライフスタイルを送っていた私がアーユルヴェーダをライフスタイルに取り入れて体や心にどんな変化があったのか。
洗濯物すら畳むのが面倒というズボラな方でも取り入れやすいアーユルヴェーダの知恵袋をご紹介していきたいと思います!
アーユルヴェーダとの出会い
聞いたことはあるけどどんなものか想像がつきにくいアーユルヴェーダ。つい数年前まで私もインドで受けられるマッサージやエステの類のものくらいの認識でした。
実際にはそんな表面的なリラクゼーション法ではなく、学んでも学んでも奥が深い自己探求の世界だと実感しています。最初にアーユルヴェーダに触れたのはヨガインストラクターになるためのトレーニングに励んでいた頃です。
講習プログラムの中にアーユルヴェーダ基礎理論というクラスが丸二日あり、初めてアーユルヴェーダがヨガと兄弟のような関係であり、マインドのあり方を説いたヨガ、そしてフィジカルの健康を取り扱うアーユルヴェーダという関係性を理解することができました。
ズボラな私でも簡単に取り入れられるアーユルヴェーダ。体質チェックや浄化法など少しずつ生活に取り入れていったことでどんどん興味がわき、もっと学びたい欲求が高まった時、思い切って有給休暇を取得しアーユルヴェーダのセラピスト講座を受講しました。
ここではセラピストとしての手技だけでなく、さらに深い基礎理論を学ぶことができました。その後も関連する書籍を読み漁った結果、今ではアーユルヴェーダとヨガを組み合わせたヨガレッスンを行なったり、一般向けのワークショップなどを行なっています。
アーユルヴェーダの考え方をお伝えしながら、それに合わせたヨガでのケア方法を学びます。ご自身の持つ性質を理解し、心身ともに心地よく過ごす知恵を学びましょう。
もっと詳しくセルフラブ「私を1番大切にできるのは私」という考え方
アーユルヴェーダを学び始めて1番の魅力に感じたのは「自分のことを大切にする学問」であるということ。
当時30代前半だった私は会社では中堅社員のポジションになり、自分のキャパシティは見ないふりをし、周囲の期待に応えられるような成長や成果を出さねばと頑張っていました。
お客様や会社、そして社会に求められるためにどうしたら良いかを考え、それに自分をフィットさせていくことに必死だったと思います。他人のものさしにできるだけ合わせるように行動すると、自分という存在がすごく小さく、成功したら周りのおかげ、うまくいかなければ自分の不甲斐なさを痛感。
自分を、心も身体も大切にするなんて後回しにしてしまっていました。
そんな自己肯定感最弱の私が行き着いたアーユルヴェーダとヨガ。その教えに共通するのは自分を大切にし、自分軸で生きること。そのためにアーユルヴェーダでは自分を知ることに重点を置いています。
トリドーシャの体質チェックからはじめよう
基礎理論の代表的なものの一つに「トリドーシャ理論」があります。それは自分自身とそれを取り巻く季節、時間帯などの性質を感じ取り、調和する考え方です。
古代の賢者たちはこの世界は5つの元素(空・風・火・水・地の自然エネルギー)から成り立っていると考えてきました。これらの五大元素を「移動性」「熱性」「安定性」の3つに分けて自然界で起きる出来事や人間の体の動きを説明するのにトリドーシャ(トリが3、ドーシャが性質という意味)を使います。
もっと詳しく:体調が崩れたその後に – 対処の方向性を示すドーシャとは?
アーユルヴェーダを始めるならまずはこの理論を使った体質チェックをしてみるのがおすすめです!
私自身もセラピストの先生の意見を聞きながら自分自身の生まれ持った性質(プラクリティ)と現在の性質(ヴィクリティ)をチェックしてみました。生まれ持った性質はカパ・ピッタ体質だと思われますが、驚くことに季節や時間帯によってこの3つのバランスは大きく変化します。
この体質診断を始めて1年以上経った今ではほとんど診断はせず、自分自身で感じる体と心の機微や排泄されてくるものを見ることで毎日の自分の体調を感じ取ることがきるようになりました。
詳細な基礎理論については、丁寧に解説されている早坂理恵さんのこちらの記事がわかりやすいです。体質診断チェックリストも記載されていますので、ぜひやってみてください。
もっと詳しく:アーユルヴェーダ体質診断 – 自分の体質(ドーシャ)を知り体調管理に生かそう
自分の声を聞き、過ごし方を決めていく
こうして毎日の舌ごけチェックから始まり、昨日までの食べ過ぎや寝不足などの反省を一通りすると、今日1日の過ごし方が見えてきます。
食べたものが消化しきれずに胃腸が重たい日は消化の良いものを少量食べる食事にしたり、疲れて起きるのがとってもしんどい日はお散歩をしたり、やりたいと思っていたことにチャレンジしたりと、自分自身が軽やかに楽しく1日を過ごすにはどうしたら良いのかヒントになります。
人はそれぞれ個性がありその性質もバラバラ。生きている環境も誰一人として同じという人はいません。だからこそ膨大な健康情報に飛びつくのではなく、自分自身のことを見つめ本当に自分にとって必要なものを取捨選択していくことが大切だと思います。
アーユルヴェーダは個性を捉える学問とも言われています。自分のことを1番わかってあげられるのは間違いなく自分自身ですし、毎日が実験のようで楽しく続けられるのもうれしいポイントですよね。
難しいことは考えずにまずは自分のことを見つめ日々の生活を振り返ってみることからアーユルヴェーディックライフを始めてみるのはいかがでしょうか。
次回はアーユルヴェーダの定番とも言える朝の浄化法についてご紹介します。手軽に取り入れられるものをピックアップしますのでお楽しみに。
アーユルヴェーダの考え方をお伝えしながら、それに合わせたヨガでのケア方法を学びます。ご自身の持つ性質を理解し、心身ともに心地よく過ごす知恵を学びましょう。
もっと詳しく元大企業OLとして仕事最優先のライフスタイルを送っていた筆者が、アーユルヴェーダを実践しどんな変化があったのか綴っています。
朝のアーユルヴェーダ習慣を取り入れたら、一日が清々しい朝となり、心も体も満たされ自然とセルフラブ(自己肯定感)が芽生えたそう。それはどんな習慣だったのか?