ヨガの種類と流派
Yoga Basics For Beginner
初めてヨガをしようと思うとヨガの種類や流派の多さに戸惑う方もいるでしょう。ここでは主流なヨガ種類と流派をとりあげながら、自分に合ったヨガスタイルを見つける上で大切な考え方を解説します。また、各ヨガ流派の詳細ページでは成り立ちや歴史を紹介し、より詳しく学ぶための書籍の情報までを掲載しています。
ヨガの種類と流派の違い
パークヨガにホットヨガ、妊婦さん向けのマタニティヨガ、そして高齢者向けのシニアヨガや子供向けのキッズヨガなど。ヨガには対象者や目的、行う場所や環境に応じて、それぞれ固有の名称がついています。また、それとは別にヨガには流派があり、流派ごとの名称もあるので、ヨガを始める時に戸惑うと思います。
しかし、この違いと特徴を整理することで選びやすくなります。
ヨガの種類:場所や環境で呼び方が変わるもの
ヨガの呼び名は、場所や環境、そして対象者によって変わりますので、以下を抑えておきましょう。
1. ホットヨガ
例えば、ほとんどの方が知っている「ホットヨガ」。これは室内の温度を高温にし、かつ湿度を高めた環境で行うヨガのことを指しています。
ホットヨガは発汗を目的に行われ、実際に行うヨガはハタヨガや、連続した動きの中でポーズをとるヴィンヤサヨガなどを行います。
それぞれに初級から上級クラスがあり、汗をかきたいと思うならホットヨガが魅力でしょう。また、大手ヨガスタジオは主にホットヨガを提供しており、比較的職場の近くで教室があるためにOLさんに人気です。
ヨガというとホットヨガと思う方もいるかもしれませんが、レッスンを高温多湿の環境で行うヨガは世界的に見れば一つの側面でしかありません。また、これから説明する通り、ヨガは汗を書くことが本質的な目的か?というとそうではありません。ホットヨガはヨガというよりフィットネスやエクササイズの一つとして考えた方がいいかもしれませんね。
2. パークヨガ
パークヨガは、広々とした公園や自然の中でヨガを行うことを指しています。これもまたホットヨガ同様、中身のヨガは同じです。都内や郊外では早朝や夕方にイベントとしてパークヨガが開催されているのも目にします。
自然の中で行うヨガはとても気持ちが良いですから、まずはヨガがどんなものか知りたいという方は積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
ヨガの種類:対象者によって呼び方が変わるもの
これは対象者によって目的やポーズが異なります。
1. マタニティヨガ
妊婦さん向けに考案されたヨガで、一般の方へ向けたヨガポーズとは異なり妊婦さんの周期にあわせポーズが異なるのが特徴です。妊娠期間をリラックスした状態で過ごせるよう、呼吸に重点をおき、適度な負荷で実施するヨガとなります。
2. シニアヨガ
高齢者向けに考案されたポーズで行うヨガです。ストレッチとリラクゼーションを重視しつつ、一般的なヨガと異なり、骨格の可動域を高め柔軟性を向上するなどリハビリや健康増進を目的にしたものが多いです。
3. キッズヨガ
幼少の子供へ向けた専門のヨガのことを言います。ヨガの呼吸法やポーズは、様々な効果がありますが、これらを子供にも適用したもので米国では教育の一環としてヨガを適用するプログラムなどもあり、注目を浴びています。
大切なのは代表的なヨガ流派を知っておくこと
ヨガの種類は上記を理解できれば自分にあったものは自然と理解できるでしょう。高温多湿でヨガをしたいならホットヨガを選べば良いのです。
しかし、大切なのはその場所や環境でどのようなヨガを行うか?です。
ヨガの歴史で触れたとおり、ヨガの発祥は紀元前にまで遡ります。それが現代になりハタヨガが登場すると、ヨガの流派が増えると同時に目覚ましく発展してきました。
そもそもヨガは瞑想が中心でポーズは坐法しかありませんでした。この中でヨガポーズは、解脱へのプロセスを効果的に生み出すために考えられたと言われており、ポーズ中心のハタヨガが、現代のヨガの源流となったのです。
ハタヨガはアイアンガーヨガやアシュタンガヨガ、シヴァナンダヨガなど現代でも主流なヨガ流派を生み出しました。
代表的なヨガ流派一覧
世界的にも認知のあるヨガ流派を以下にあげています。それぞれの詳細ページではより深く知るための関連リンクや書籍情報なども掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
A. アートオブリビングヨガ
平穏な心と健康な身体作りから人生の質を高めることを目的とした正統なヨガ。独自のスダルシャン・クリヤ呼吸法は特に有名。また、マントラを唱えながら行うサハジ・サマディ瞑想法が取り入れられたヨガ。
B. アイアンガーヨガ
心身のバランス、身体の強靭さ、スタミナを増進。正しい姿勢、アライメントにフォーカスし、ベルトなど補助具を使いながら身体の歪みを矯正していくのが特徴。
C. アシュタンガヨガ
流れの中で途切れることなくアーサナ(ポーズ)を行い、呼吸を完全に融合させて行うヴィンヤサスタイルのヨガ。運動量も豊富。インストラクターが付いて行うレッドクラスと各個人が独自のペースで行いながらプラクティスするマイソールクラスに分かれている。
上記の他にも、チャクラを意識して行うクンダリーニヨガなどの伝統的なヨガ流派が存在し、最近ではインテグラルヨガ、陰ヨガといった独自の方法論でヨガを解釈した現代人のためのヨガもあります。
また、エクササイズ色の強いヨガは現代でも次々に生み出されていて、天井から吊るされたハンモック上の布に身体を預けて、空中でポーズを取るエアリアルヨガなどはその典型例と言って良いでしょう。
このように現代のヨガは上記で挙げた伝統的なヨガをもとに独自の方法論を組み合わせて、数えきれないほどのヨガ流派・団体が生まれています。
この豊富なヨガからどれを選べば良いのかわからなくなる方もいると思います。以下の記事では、ヨガの選び方についてまとめていますので参考にしてみてください。
もっと詳しく:ヨガ初心者のためのはじめてのヨガ種類・流派選びとスタジオ選び