ヨガとは何か?

海外セレブやモデルがライフスタイルに取り入れるヨガは、今や女子力の条件としても受け入れられている存在。しかし、その歴史を紐解くとおよそ4500年前にインドで生まれたのはご存知でしたか？紀元前から現代の日本にまで受け継がれてきたヨガですが、実はそんなヨガについて、巷では間違いだらけの理解が広まっています。ヨガとは何か？を理解する上でいくつか取り上げてみることから始めましょう。

ヨガのよくある誤解

1. ヨガは「ポーズ」だけじゃない?!

ヨガとは何か?

ヨガと言えば、アーサナ（ポーズ）を行なっているシーンを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか？また、高温多湿の環境、いわゆるホットヨガがヨガの姿だと思う人もいるでしょう。

しかし、それはヨガの一側面でしかありません。本来のヨガは複数の要素から成り立っており、アーサナ（ポーズ）の他、呼吸法や瞑想もヨガの一部です。

これら３つの要素は相互に関連しており、どれか一つでも欠けたら、ヨガではなくなってしまうといって良いでしょう。

2. ヨガの目的はダイエットや美容だけではない

ヨガは、実に多様で人によって表現が異なるのも特徴と言えます。

例えば、ある人にとっては「美容」の手段、また別の人からすれば「ダイエット」という人もいるでしょう。そして、ストレスを感じることが多い人によっては、「心のバランス」を整える調整法と言う人も。

その全ては間違いではありませんが、ヨガは人によって抽象的な表現で描写されることが多く、それが理解を難しくしているのかもしれません。

ヨガは、アーサナ（ポーズ）で姿勢を、呼吸法で自律神経を調整することで精神を、そして瞑想で脳を鍛える究極の健康法とも言え、これら3つの要素を同時に鍛えるものは他にはないのです。

ヨガとは何か？

ヨガは、自分を理解し高めるエンパワーメント

ヨガの歴史から紐解けば、インドでは悟りへ向かうための伝統的な修行法と位置付けられています。”ヨガ”という言葉は、サンスクリット語の”ユジュ”、”楔”を意味するところから、最終的には全てから解放され、自然や宇宙と繋がる、一体化するという壮大なものをゴールとしているものです。これは現在に生きる私たちには理解するのが難しい時もあります。

しかし、ヨガには哲学が存在することからわかる通り、他のエクササイズとは一線を画す存在なのです。アーサナ（ポーズ）を取りながら今に集中し、自分自身の状態に向き合いながら肉体を鍛え、呼吸で精神を整えます。さらに瞑想により自己に向き合い、安定した心をもたらすヨガは、最終的には、真の自分（真我）へ到達するための方法と言えるのです。

ヨガは肉体と精神のバランスを整える究極の健康法

アーサナ（ポーズ）は運動的な側面があり、継続することで直接的に柔軟性や筋肉がつくなど身体的な変化をもたらします。また、呼吸法や瞑想は副交感神経を優位にするなどリラクゼーション効果があることが知られています。

さらに心身のバランスが整っていくことで、ストレス低減はもちろんのこと、自分を客観視できるようになることで自己のコントロールが可能になり、同時に他人へ気遣いなどが育まれます。また、そのようなことから、自己の人生そのものをより良く感じ、送ることができるのです。

ヨガとは何か？ – 答えはあなたの中に

結局、ヨガとは何でしょうか？

ヨガが直接的にもたらしてくれるリラクゼーション効果や身体的な変化の先に、あなたは何かしら自分の変化に気づくはずです。それは人には伝えにくいものかもしれませんが、ヨガの実践によりあなたにとってのヨガが見つかるはずです。

そして考えるよりも、実践することがヨガ。まずはリラックスしたいといった気軽な気持ちで一歩を踏み出してみることをおすすめします。きっとリラクゼーションだけではありません。その先に何があるのか、ぜひともご自身で確かめてみてください。