ヨガ初心者にとっても経験者にとっても特別なシークエンス、太陽礼拝。身近であるからこそ、間違いに気付かず自分流で進めていませんか?今回は太陽礼拝Aのアーサナからターダアーサナをピックアップ。ミスアライメントや間違いやすいポイントをあげていますので復習として確認してみましょう!
「太陽礼拝」は、いくつかの決まったアーサナを組み合わせて、流れるように行うシークエンス。
流派ごとに少しずつ内容が変わりますが、スタジオレッスンに通い始めたヨガ初心者の方でも、「太陽礼拝」という言葉は良く聞くのでは?見よう見まねで始めてみたものの、正しいアライメントが未だにわからず練習されていませんか?
そんな方々のために代表的な太陽礼拝Aに組まれているアーサナを毎回ピックアップし、一つ一つのアーサナで起こりやすいミスアライメントを複数回にわたりご紹介していきます。復讐のつもりで自分が正しくできているか、チェックリストとして参考にしてみてくださいね。
シンプルだからこそ難しいターダアーサナ
今回は第一回目として「ターダアーサナ」。
間違いやすいポイントを教えてくださったのは、これまで何人ものヨガインストラクターを世に送り出してきたチャック先生。わざわざご自分で起こりやすいミスアライメントを実演してくださいました。
まずは正しいターダアーサナから。
重心が中心にあり、しっかりと足裏全体で踏めています。写真ではわかりにくい箇所ですが、内転筋、骨盤底筋などタダーサナで重要となる筋肉を引き締めています。上記の写真を参考に以下、起こりやすいミスアライメントをいくつかご紹介します。
ターダアーサナの起こりやすいミスアライメント
ターダアーサナは立っているだけと思われがちであるが故、どのミスアライメントも起こりがち。自分はできていると思ってもできていない方は多いと思います。特にありがちな10個のミスアライメントをピックアップしています。
- 重心が中心にない
- 背骨のS字カーブができていない
- 足裏全体で踏めていない
- 膝が伸びすぎている
- 内転筋が緩んでいる
- 骨盤底筋が緩んでいる
- 骨盤が前傾、後傾している
- 肩甲骨が離れている
- 肩関節が前に位置している
- 頭蓋骨が前方に飛び出ている
いずれも細かなポイントばかり。ヨガ初心者だけでなく、経験者の方でも意外とこれまで意識が向いていなかったポイントが含まれているかもしれません。
本当はこうヤル!正しいターダアーサナのポイント
今回は上記のうち、特によく見かける4つを具体的に紹介します。
1. 重心が中心にない
カラダの重心のズレは、生まれつきの骨格によるものと、日常生活の“クセ”からなるものと両方の要因があります。 普段、片脚に重心を乗せて立ったり、脚を組んで座ったりしていませんか?
或いは脚を組まなくとも、気がついたら膝同士が離れて股が開いていたり。 これらは太ももやお腹の筋肉を使わなくとも、“ラク”に維持ができるため、日常生活ではついつい陥りがちな姿。逆に両膝をぴったりと付けて背筋を伸ばして座っている人の方が稀なほど、多くの人が無意識のうちにクセ付けられています。
このクセが積み重なると、骨盤は上下左右に次第に歪んでゆき、その歪みを、他の部位が更に“ラクに”カバーしようとするために、どちらかの肩が下がったり、首がどちらかに傾いたりと、全身の中心のズレがどんどん大きくなっていきます。
直すには鏡で確認するかやはり先生に指摘されて正しい姿勢を意識化して覚えていく必要があります。
2. 背骨のS字カーブができていない
背骨は正しいS字カーブを描けて、はじめてその機能を果たすと言ってもいいほど、背骨が綺麗なS字カーブを描くというのは重要なポイントです。
アーサナを取った時、腰椎から胸椎、頸椎に至るまで、背骨が真直線でピンと張っているのではなく、S字カーブだからこそ、さまざまな衝撃からカラダを守り、優しく心地よくアーサナを取ることができます。
ところが、1つ目のポイントである、「カラダの重心が中心にあるか」と、「背骨が正しいS字カーブを描けているか」については、自分1人ではなかなか確認ができません。個々にとっての正しい「タダーサナ」の位置・アライメントは、ヨガインストラクターにきちんとみてもらう必要があります。
3. 足裏全体で踏めていない
意外と多いこのミスアライメント。親指の付け根あたりが浮いてしまっている方をよく見ます。お腹を引き締めたり、背筋を伸ばそうとすることばかりに気持ちが入って、肝心の土台である足裏に意識が向いていなかったりしていませんか?
4. 膝が伸びすぎている
ピン!とまっすぐに立つことをイメージすると、膝をしっかり伸ばしがち。膝を伸ばすことはもちろん意識したいことなのですが、伸ばしすぎも良くありません。膝への負担がかかり、危険です。
これも、真横から誰かにチェックしてもらわないと難しいほど、ほんの数ミリ単位の話なのです。
ターダアーサナは基本中の基本だからこそおさえておく
そのほかの項目、
- 内転筋が緩んでいる
- 骨盤底筋が緩んでいる
- 骨盤が前傾、後傾している
- 肩甲骨が離れている
- 肩関節が前に位置している
- 頭蓋骨が前方に飛び出ている
これらも、やはり第三者からチェックしてもらわなくてはなかなか感覚が掴みにくいポイントですよね。
「ターダアーサナ」はヨガの“基本の立ちポーズ”とも言われるように、全てのアーサナが、「ターダアーサナ」を伸ばしたり折ったり、開いたりして作っていくので、「ターダアーサナ」が正しく取れなければ、それに伴って他のアーサナもずっとミスアライメントのまま深めていくことになりかねません。
「ターダアーサナ」の正しいアライメントの取り方と、気をつけるべきポイントは、こちらの記事でも少し紹介していますので参考にしてみてください。
太陽礼拝を深く学ぶ記事
太陽礼拝の基礎
以下の記事にて太陽礼拝を取り上げています。太陽礼拝の意味や効果から太陽礼拝のシークエンスの詳細まで。これを読めば太陽礼拝の全てがわかります。
太陽礼拝のアーサナを個別に解説
太陽礼拝に登場する各ポーズ一つ一つを詳しく解説しています。ポイントからありがちなミスアライメントまで、太陽礼拝を上達したいなら必ずチェック。ヨガ初心者の方はもちろん、ヨガインストラクターレベルの方にも役立つ内容です。
- 立ってるだけ?あなどってはいけないタダーサナの効果とポイント
- ターダアーサナのミスアライメントチェック
- ウルドヴァハスターサナのミスアライメントチェック
- ウッターナアーサナ、5つのミスアライメントチェック
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- チャタランガダンダーサナのミスアライメント
- ウルドヴァムカシュバーナーサナのミスアライメント
- アドムカシュバーナーサナのミスアライメント
チャック先生と学ぶ太陽礼拝
TULAでは、4月24日、5月29日、7月31日、東京四ツ谷にてチャック先生から太陽礼拝を細かく学ぶ3回のワークショップ「太陽礼拝STEP BY STEP」を開催します。(1回だけなど個別申し込みも可能です。)基本でありながら奥深い太陽礼拝はYogiにとって特別なシークエンス。約1分でできるシークエンスだからこそ、朝起きたらやりたくなりますし、自分のエネルギーが変わるのがわかる…。
今回はチャック先生と一緒に細かく、深く学んでいきます。ヨガ初心者の方も数年間経験者した方も、この3回の開催を通してミスアライメントを正し、太陽礼拝をレベルアップしませんか? エネルギーに満ちた毎日を送りたい方のご参加、お待ちしています。