山のポーズ
ターダーサナ

PHOTO: DAISUKE MIURA
山のポーズ(ターダーサナ)は、ヨガの基本。正しく立つ方法を修得することはヨガだけでなく人間にとって最も基本的なこと。日常において、私たちは正しい立ち方に注意を払わない。片方だけに体重をかけている者もあれば、片方の脚が曲がっている者もいる。体重をかかとににかけていたり、あるいは足の外側にかけていたり、内側にかけている者もいる。間違った立ち方、偏った体重のかけ方によって、身体に歪みが生じ、脊椎の弾力性が失われる。
ターダは「山」、サマは「直立」「まっすぐ」「不動」、スティティとは「不動の姿勢」「堅固」を意味する。揺るぎない偉容でそびえる山のように、すっくとしっかりと立つことが求められる山のポーズです。立ちポーズの基本で、各々の立ちポーズは、手の平を腿の側面に下げたターダーサナの形で始まります。ダイナミックなアーサナを開拓していく際の出発点であり、終着点ともなります。
足を揃えて立つ。腰や膝を痛めている方は、踵と親指を結ぶ2本の線が平行になるように両足を開く。両足を閉じる場合は、両足の人差し指が正面に来るように踵の距離を少しずつ開けながら調節する。母指球、小指球、踵の両端の、計4点と足の指を全て床にぴったりとつけ、体重が足裏全体に均等に乗るようにする。
内腿の筋肉を伸ばしあげるようにすると、膝をリラックスしたままで引き上げることができる。踵の真上に膝、膝の真上に腰が来るようにする。
尾骨を下げ、お腹を引き入れて骨盤を真正面に向ける。背筋を上に伸ばし、首をまっすぐにする。
肩を後ろに回してストンと落とし、耳と肩の距離を開いて肩の力を抜く。
頭頂から引っ張られているように、顎を引いて首の後ろをのばす。
ポーズ名
日本語名
山のポーズ
英語名
Mountain Pose
サンスクリット語名
ターダーサナ、タダーサナ、ターダアサナ(サマスティティ、サマスティティヒ)
ताडासन
Tadasana(Samasthiti)