今回も続くアーユルヴェーダのドーシャ診断。ヴァータ カパと二つの複合(混合)体質を持つ人の特徴と性質を解説します。優しい性格を持ち平和主義のヴァータ カパ体質ですが、何事にも我慢が過ぎてストレスを溜め込んでしまいがち。そして寒さに弱いという性質を持ちます。
前回同様、アーユルヴェーダにおける複合(混合)体質、「ヴァータ(ワータ) カパ」体質についての解説です。2種類が複合した複合体質の特徴は、その2つのドーシャがともにバランスを崩しやすいので、まずは「ヴァータ(ワータ)体質」「カパ体質」の、それぞれの特徴をチェックしてみてください。性質や体質などの個性においても、2つのドーシャの特徴を併せ持っているということです。
アーユルヴェーダ ヴァータ カパ体質の性格と特徴
ヴァータ・カパ体質の人は、ヴァータ体質のエネルギーである「空」と「風」の軽さと不安定さの特徴と、カパ体質のエネルギーである「水」「地」の、重さの特徴との相反するエネルギーの混合により、性格的に分裂した状態になりやすい傾向があります。
言動と行動が一致しなかったり、話が飛躍したりと、時として、周りからは統一感がないような、一見、矛盾した考えの持ち主、というような印象を持たれます。
ヴァータ カパ体質の人は、寒い時期が要注意
ヴァータ・カパ体質は冷性のエネルギーが強いため、心も体も、冷たさにはあまり耐えられません。寒さに弱いため、冷え性や便秘、生理痛、腰痛に悩まされ、肌は乾燥気味で、冬には乾燥性アトピーのような症状が出ることもあります。また、気管支炎、鼻炎、さらには癌などにもかかりやすい傾向があります。
よって季節としては、ヴァータとカパの季節である、晩秋から春までに、体調が悪くなりがちです。特に注意しましょう。
ヴァータ カパは、平和主義者が多いが我慢を溜め込まないことが大切
その一方、純粋なヴァータ体質者に比べて体力は充実しています。また、純粋なカパ体質者に比べて、ヴァータ体質の軽さが加わり、行動的で、社交的。カパ体質の、落ち着きがあり、着実にものごとをこなすという特徴に、ヴァータ体質の特徴も加わり、必要とあれば素早く効率的に動くことができます。
そんな社交的なヴァータの特徴と、穏やかで心優しく慈愛深いカパの特徴に加えて、ピッタの要素が少ないことも相まって、争いごとを避ける平和主義者が多いようです。
ただし、人に合わせるやさしさをもつため、何事も我慢してしまう傾向がありストレスも溜めがち。心身の不調により、体重が大きく変化しやすいのも、ヴァータ・カパ体質の特徴です。
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