今回は、アーユルヴェーダのドーシャ(体質)、「カパ」についてです。カパ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などをまとめています。カパは「地」と「水」の要素からなり、身体構造のほとんどを作り上げます。簡易診断でカパ体質とわかったら、まずは自分の体質を理解して日々の生活に活かしましょう。
さて、今回はアーユルヴェーダのドーシャ、カパ体質の特徴です。自分のドーシャ(体質)がわかる簡易診断で自分のドーシャを把握してみてくださいね。「カパ」体質と出た場合、今回の記事が参考なります。
アーユルヴェーダ カパ体質の性格と身体的な特徴
カパは「地」と「水」の要素からなり、身体構造のほとんどを作り上げます。
身体は主に水からできており、地そのものは不動で、病気になりやすいですが、水に溶けた場合にのみ、身体の中で機能します。そのため、地の要素が過剰になって水が乾きすぎると、自由に流れることができず、身体が硬くなります。これが胆石や腎臓結石などの病気の要因になります。逆に、水が多過ぎて地の要素が不足すると、むくみなどの症状が出ます。
カパの特徴が強い人は食欲は安定していますが、朝は眠気があり食欲がわかないときがあります。食事が好きで、食べることで心の安らぎを得る傾向があります。
カパのバランスを崩すと、無気力になったり、行動がゆっくりとして、重たく気だるい感覚になり、眠気が強くなります。そして地と水を蓄積し、体重が増えやすくなります。
カパ体質の人は、
- 大きな体格、太い骨、大きな筋肉
- 消化や代謝が遅い
- 体重が増えすぎて、だるくなりやすい
- 几帳面、慎重、貪欲
- 誠実、中立的、落ち着いて地に足がつき、愛情が深く寛大で思いやりがある
- 免疫力があり、病気になりにくい
- マイナスの感情を遮断する
- 睡眠は深くて長い、朝は起きづらい
- 寒くて湿気の多い天候で体調が悪くなる
- 風邪、鼻炎、喘息、倦怠感、意欲の低下、鬱、リンパ流障害、過体重、アレルギー、高コレステロール、糖尿病にかかりやすい
などの特徴があります。
カパ体質がバランスを崩しやすい原因
6時〜10時、18時〜22時がバランスを崩しやすい時間帯です。また、冬の寒さや湿度の高い天気もまた、バランスを崩しやすくなります。日中に眠ることや寝坊などの過剰な睡眠を減らし、午前8時(理想は午前6時ですが)までには起きるようにしましょう。
また、不規則な食事や食べ過ぎもカパを悪化させてしまいますので注意する必要があります。
カパ体質の人は運動を心がけよう
激しい運動をすると、快適で健康的であると感じます。座りがちな生活や、運動不足はカパを増加させてしまいますので、運動を増やしたり、精力的な活動を行う、そしてオープンマインドを心がけると良いでしょう。
カパ体質に適した食事
基本的に、甘味、酸味、塩味の食べ物や炭水化物の取りすぎは避け、辛味、苦味、渋味の食べ物を増やしましょう。また、温かい飲み物を飲むなど、温性の食べ物をとること、辛いスパイスを加えることもおすすめです。
他のドーシャ同様、カパ体質の方にオススメの食事については以下の記事で詳細を取り上げています。。
関連記事:カパ(カファ)は何を食べればいい?迷った人のための食材リスト
はじめてのアーユルヴェーダ ガイド
アーユルヴェーダの基礎
アーユルヴェーダとは? 前向きな自分になるには食事から – 日々の食事を知り消化力をあげる
いざ、アーユルヴェーダにのっとった食事をしようと思っても、どうも、アーユルヴェーダの食事というと難しく思われがち。今回はアーユルヴェーダとは?を理解できるようわかりやすくまとめてみました。
体調が崩れたその後に – 対処の方向性を示すドーシャとは?
アーユルヴェーダにおけるドーシャは、自分の体質を整える方向性を決める上で大切な役割をもっています。アーユルヴェーダを理解する上で大切なドーシャについて説明します。
身体の不調?自分の本質(プラクリティ)を知れば回復への道筋が見えてくる
西洋医学では原因不明とされがちな”なんとなくの身体の不調”ですが、アーユルヴェーダでは本来の自分のバランスが崩れた状態と考えます。現在の体調を本来の体調へ戻すことを思想とするアーユルヴェーダの”プラクリティ”と”ヴィクリティ”。アーユルヴェーダを理解する上で大切となる考え方について解説します。
アーユルヴェーダの体質(ドーシャ)
アーユルヴェーダ体質診断 – 自分の体質(ドーシャ)を知り体調管理に生かそう
前回までにアーユルヴェーダの大切な考え方として、ドーシャとプラクリティ、ヴィクリティについて説明してきました。今回はあなた自身のプラクリティを知るための質問表を用意しています。これで自分のプラクリティとドーシャを把握してみましょう。
アーユルヴェーダ ヴァータ(ワータ) – 風のように変化が激しく不規則になりがち
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)の一つである「ヴァータ」。ヴァータは「空」と「風」の要素からなり、風のように「動く」性質を持ちます。本記事では、ヴァータでバランスを崩しやすい原因と日常で気をつけるべきことをまとめています。
アーユルヴェーダ ピッタ – チャレンジ精神が旺盛で負けず嫌い
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)のうち「ピッタ」について解説します。ピッタは「火」と「水」の要素からなります。本記事では、ピッタ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などを理解し、日常で心がけることなどをまとめています。
アーユルヴェーダ カパ体質 – 食事が好きで食べることで心の安らぎを得る
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)、「カパ」についてです。カパ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などをまとめています。カパは「地」と「水」の要素からなり、身体構造のほとんどを作り上げます。
アーユルヴェーダの複合体質(ドーシャ)
ヴァータ ピッタ体質の特徴 – 活発で働き者だがストレスに注意
アーユルヴェーダのドーシャ。ヴァータ ピッタと二つの複合的な体質を持つ人もいます。活発で働き者の一方でストレスを溜めがちという性格と特徴を持っているなど、ヴァータ ピッタ体質の特徴をもとに、特に気をつけたい季節のほか、避けたほうがいいことなど、まとめています。
ヴァータ・カパ体質の特徴 – 人に優しいその一方で我慢が過ぎる
ヴァータ カパと二つの複合(混合)体質を持つ人の特徴と性質を解説します。優しい性格を持ち平和主義のヴァータ カパ体質ですが、何事にも我慢が過ぎてストレスを溜め込んでしまいがち。そして寒さに弱いという性質を持ちます。
ヴァータ ピッタ カパ体質の特徴 – 3つのドーシャの良さと弱点を併せ持つ
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)。今回で最後となる体質は、ヴァータ ピッタ カパ です。3つの性質を持ち合わすこの複合体質は、良さもある反面、弱点も。。この体質を持つ方は少ないはずですが、この体質と診断された方は参考にしてみてくださいね。