私たちの行動や日常に当てはめられる3つの性質・パターン
私たちには3つのグナ(guna)、性質を誰でも持っています。グナを知り上手にコントロールすることで自分に必要なものが分かってきます。また、インスピレーションを感じやすくなるのです。
今日はグナについて解説しますが、まずは3つのグナについて軽く解説します。
グナ その1. サットヴァ(sattva)
光・純粋・善意・洗練された理解
グナ その2. ラジャス(rajas)
上昇したエネルギー・熱すること・物事を動かす原動力
グナ その3. タマス(tamas)
闇・惰性・下降・冷ます
私たちの日常にこの3つがある?ではこの3つのグナを踏まえながら例をあげてみましょう。
パートナーとのデートにみる3つのグナの例
今日はパートナーと食事に行く日。あなたはどんな服を着てどこのお店に行こうかあれこれ考えます。これはラジャスの性質です。デートの当日、相手は仕事の都合で1時間遅れてくることに…あなたの気分が一気に落ち込んでしまったらそれはタマスの性質です。
しかし、文句のひとつも言ってやろう!と熱を帯びる怒りはラジャスになります。
パートナーを待つ間、お気に入りのカフェで大好きな本を読むこと思いつきます。その閃きはサットヴァの性質です。サットヴァは光の性質があります。アニメなどで何かをひらめいた時、電球が光るシーンを見たことがあると思います。分かりやすく言えばそのような瞬間をサットヴァに当てはめることができます。
カフェで大好きなコーヒーと本で至福を感じていたらサットヴァ、本を読みながらもパートナーが来た時のことをあれこれ考えていたらラジャスになります。
このように、自分に起こる全ての感情や思考を3つのグナに当てはめることができるのです。
毎日の食事を当てはめてみてもおもしろいです。何を食べると調子が良くて悪いのか、それもまた季節によって違うかもしれません。また、食べ物については「バガヴァッド・ギーター」第17章の8、9、10にも書かれています。自分の趣好がどれに当てはまるかを理解すれば、どのグナが強くあるのかが分かります。
ヨガアーサナの練習ならサットヴァの到達を目指そう
ヨガの練習ではできるだけサットヴァの状態を目指します。
なぜなら、サットヴァに生きる人々は次第に高い世界にいけるとされているからです。バガヴァッド・ギーターではこの3つのグナについて、どれかの性質が優勢な状態でこの肉体を離れると、次に行ける場所も決まっているように書かれています。とてもおもしろいです。
ヨガの練習でもこの3つのグナを観察しながら行うと良いです。
練習が終わったあと、あなたは深い洞察に包まれているでしょうか。それとも今すぐ走り出したい気分でしょうか。またはすぐにでも眠ってしまいたい気分でしょうか。
この3つの性質は常に競争しているのです。
日常生活にもたくさんのサットヴァを
ヨガでは、アーサナと呼吸の二つに集中することができるのでグナの動きも分かりやすく捉えることができます。その感覚を日常生活の感覚に応用していくと、日常でのグナも捉えやすくなるでしょう。
グナを捉えることができれば、自分の感情をコントロールすることができます。例えば、悲しさや虚しさに支配されてしまわないように、または激しさやハイな気分が上昇しすぎないよう、均衡でかつ、深いところから自分や相手を理解するなど、自分でバランスを保つことができてきます。
このように感情と思考のパターンを理解することで、より素晴らしいインスピレーションを受け取り、相手にも与えることができるのです!