願望実現

私は何のために生きているの?ヴェーダが教えてくれる人生の究極の目的

仕事でお金を得て、得たお金で好きな事をする。この3つは人生を送る上で大切な目的です。しかし、時に充足感を感じられない自分がいませんか?あなたの感覚は間違いではありません。仕事、お金、好きな事、こうした物質的な目的も大切ですが本当に充足感を得られる人生の目的があと2つあります。ヴェーダが教える究極の人生の目的について解説します。

あなたの人生の目的は何?

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人生の目的は何かと尋ねられたら、何と答えるでしょうか。人生のゴールとは?即答できる方は少ないと思います。

では逆に考えてみましょう。皆さんも、もうこんな生活嫌だとか、自暴自棄になったり、全て投げ出したくなったことはありませんか?

現代社会で生きていれば、色々とあります。そんな色々な事に疲れ果て、悲しいことに最終手段を取ってしまう方もいます。周りに助けを求めれば良いと言われますが、わかってるけど言えない時だってあるんですよね。

そのような事にならないためにも、自分の心の内を晒け出せる人を、一人でも作っておくことをオススメします。辛い気持ちを本音で話せる相手というのは、実際いそうでなかなかいません。

何かを達成できないことが自暴自棄の原因、目的を見つけよう

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家族や友人でももちろん構いませんが、人生のガイドとなる師匠のような存在がいると心強いです。何よりも、正しい方向へと導いてくれます。実は悩みを相談する相手も大切です。自分よりも知恵のある人で、しかも正確な知識を持っている人でないと、間違った方向へ導かれてしまうことも十分あり得ます。

そして先程お話しした、もう全部嫌だというような感情になってしまう理由とは、「目的が達成されないから」なのです。

例えば、今の苦しい状況に耐えられないから。周りの人に迷惑をかけているから。孤独を感じて。お金が無くて借金が返せないから。など様々ですが、ということは裏を返せば、それが人生の目的になり得るということです。

ヴェーダ経典が教えてくれる人生の5つの目的

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ヴェーダ経典によると、人生の目的は5つあると言われています。通常は4つなのですが、師匠から究極の5つ目を教えて頂いたので、全てお伝えしたいと思います。

  1. ダルマ(仕事・義務)
  2. アルタ(お金儲け)
  3. カーマ(欲求の充足)
  4. モクシャ(解脱・解放)
  5. プレーマ(聖愛)

第1の目的:ダルマ(仕事・義務)

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ダルマとは、法則や宗教という意味もありますが、簡単に言うと仕事や義務のことです。例えば結婚している方ならば、奥さんは旦那さんや子供、親に仕えること。会社では、自分の仕事上の務め、義務があります。自分に与えられた仕事。それがダルマです。

第2の目的:アルタ(お金儲け)

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アルタとは、お金や価値のあるもの、という意味です。仕事や務めをすると、何か価値のあるものが得られるということです。お金や物など、金銭的価値のあるものが得られる。これがアルタです。経済的にも潤うので、経済発展と訳されることもあります。

第3の目的:カーマ(欲求の充足)

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お金を得たなら、自分の欲求・欲望を叶えることができます。美味しいものを食べよう、あれを買おう、どこへ行こう、など。肉体的欲求、あるいは心の欲求を満たすことができます。

第4の目的:モクシャ(解脱・解放)

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例えば、いきなり大金を得た人が、以前よりも堕落してしまうケースがあります。もし、お金を得ることが人生の目的だとしたら、お金を得たら幸せだと思いますよね。

しかし人間とは、それだけでは満足しない生き物なのです。お金を得たことで色々なことに手を付けたり、妬みや恨みを買うこともありますし、しがらみもあります。そして最後にはどうなるか。そのような、しがらみから自由になりたいと思うのです。

それを、モクシャ(解放)と言います。仏教でいう解脱です。ですが、しがらみから解放されたいと思って一人になり、それで満足していられると思ったら、それがそうでもないのです

例を挙げますと、仕事が嫌で退職したとします。お金はあるので一人で旅行へ行きます。しかし長期間旅行へ行っていたら飽きてしまって、また戻ってきて仕事を始める、という方もいらっしゃいます。

それと同じように、解脱・解放したとしても、しばらくすると何かしたくなり、この物質世界(地球)に戻ってくる。そのような例もあるのです。つまり、モクシャは完璧な段階ではないということです。

第5の目的:プレーマ(聖愛)

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そして、ヴェーダが説いている究極の目的は、プレーマ。神への愛です。愛というと、肉体次元の愛と混同して誤解されがちなので、師匠は聖愛や純愛と翻訳されています。どのような愛かと言うと、見返りを期待しない純粋な愛のことです。

この世界で一番近いのが、母親の子供に対する愛だと言われています。母親は一日24時間、子供の世話をします。子供が泣いたら、いつでもどこにでもすぐに飛んで行かなければならない、非常に厳しい労働条件ですが、報酬をもらうわけでもなく、ただ見返りを求めず、愛情からやっているのです。

以前、私たちは本当はこの体ではなく、魂であるとお伝えしました。この人生の5つの目的のうち、ダルマ・アルタ・カーマは物質次元、肉体次元です。モクシャは魂次元ですが、完全に魂であることを悟っていない、中途半端な次元です。

必要とするときは自然とやってくる

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そしてプレーマは完全に魂次元の愛です。このプレーマは、バクティ・ヨーガの方法によってのみ、得ることが出来ると言われています。色々なヨーガを経験をし、いつか「愛が欲しい」となった時に、バクティ・ヨーガをすれば良いのです。自然とその時はやってきますし、むしろ色々と経験している方だからこそ、感じることや納得できることも多いのではないかと思います。

今回はヴェーダにおける人生の目的の話をさせて頂きましたが、様々なご自分の目的を持たれて、もちろん構いません。ただ一つだけ頭の片隅に置いて頂きたいことは、以前からお伝えしていることですが、自分が行う行為の結果に執着せずに、その結果を明け渡し、身を委ねていれば自然と良い方向へ向かうということです。

そしていつも愛ある行動を心掛けてみて下さいね。愛の権化は、私たち魂の母親のような存在です。どんなに出来損ないの子供でも、母親は決して子供を見捨てたりしません。そんな最高に慈悲深い、愛の権化である方がバックについていることも、忘れないで下さいね。

RadheRadhe

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Syamali Priya Dasi

バクティヨーガ実践中のOL。 学生の頃から何故かわからないがインドに興味があり、いつか必ず行きたいと思っていた。そんな時に参加したヴェーダ哲学の講座で現在の師と出会う。それ以降、ヴェーダの知恵やヨーガにハマり毎年インドの聖地へ行き学びを深めている。