ヨガ

ヨガの聖地 リシケシへの旅 – #2 ガンジスまで街を歩く。透き通った水と景色に感動

リシケシに到着するまでにもインドの文化を肌で感じた真旗慶子(旧名:早坂理恵)。お昼に執り行われるプージャの前に街のエネルギーを肌で感じるため、ガンジス川までリシケシを歩きます。

リシケシの滞在先に着いたのは朝の8時〜9時ごろ。インドの朝は早く、この時間はすでに街は活気に満ちていて、日本のお昼時のような感覚になりましたが、空気はまだ澄んでいて、朝の散歩にはぴったりの時間帯でした。

お昼前からプージャと呼ばれる儀式を執り行うため、それまでは自由時間。早速、街の散策に出かけました。

街のコントラストの強さは活気の象徴

フルーツや野菜のワゴンや、チャイ、サモサなどのワゴンが並ぶ道で、真っ先に感じるのは街の喧騒と色鮮やかな街の色。リシケシの街全体がエネルギーを発し、世界中のヨギ / ヨギーニを集めているのかもしれません。

 

四方から彩りを感じながら、ふと足元を見ると可愛いペインティングが。”Diwali” と描かれています。

「Diwali / ディーワーリー(दीवाली, Diwali またはサンスクリット語のディーパーヴリー दीपावली, Deepawali)」とは、インドのヒンドゥー教の新年のお祝いのこと。別名「光のフェスティバル」とも呼ばれています。

happy Diwali !

10月末から11月初めのインド暦の第七番目の月の初めの日で、たまたま訪れたこの日は、Diwaliと重なる日だったのです。

また、この日は新月でヒンドゥー教の女神ラクシュミー をお祝いするようで、シンガポールやスリランカでは祝日になっているそう。また、ジャイナ教の開祖マハーヴィーラが究極の悟りを開いた日だともいわれているようです。

車だけじゃない、牛の渋滞に気をつけて!

牛の渋滞に遭遇

インドでは車やバイクの交通量がとても多く、信号がないため、道路を横断する際はタイミングを見計らって渡り、自分で自分の身を守ること。これが鉄則で、車は基本的に止まろうとしません。

と、これは日本にいる時から聞いていたことで、確かにそう感じたのですが、それ以上に驚いたことは、車やバイクの交通量が多いだけではなく、牛の渋滞もあるということ。牛があちらこちらに横たわったり休んだり、道幅いっぱいに広がってのんびり歩いているため、タイミングを外すとなかなか前に進むことができません。

車のようにクラクションを鳴らすこともできず、ただ、一緒に進んでいくことしかできないことに驚きました。と、そんなことに気を取られていたら、ビシャっ!と生暖かくどろっとした感触のものが足にかかりました。

早速、牛のフンの洗礼を受けたのです。

あまりにも牛が多いため、街を歩く際にはあちらこちらにフンが落ちているのも気をつけなければなりませんが、歩いている牛、立ち止まっている牛たちの急なフンの洗礼にも気をつけなければなりません!笑

共に生活する牛さんたち

ですが、インドでは牛は神様。神様の洗礼を早速受けて、お出迎えされたような気持ちでありがたく受け取り、優しく拭き取りました。
道ではときどき蛇口を見かけますが、こういう時にも活用されていました。

また、道を歩く際は犬や猿にも要注意。病気を持っている可能性があるからです。その中でも、白い猿はまだ大丈夫、ニホンザルのような種類の猿には要注意だとか。

街のいたるところにアシュラムが

歩き進めると、さまざまなアシュラム(ヨガ道場)や寺院、ヨガスクールのチラシが。さすがヨガの聖地、リシケシです。

Don’t just Think, Do YOGA. 考えるな、ただヨガせよ。

これらのアシュラムでは、ヨガ経験者だけを受け入れているわけではなく、ヨガ初心者の方でも参加できるそうです。ゲストハウスが併設されているアシュラムもあり、数日間滞在しながらヨガを経験できますし、また、ほとんどがドロップインを受けて入れていますので、様々な場所でヨガを体験するのもいいですね。

 

フレッシュジュース片手にガンジスへ

さらに進むと、とても賑わっているフレッシュジュース屋さんが!

美味しいと有名だと伺ったので早速購入し、側を流れるガンジス川を眺めながらいただきました。

空、山、そしてガンジス川

初めてリシケシのガンジスに立った瞬間、透き通った空の下、山々に囲まれた地に、人を圧倒するほどの水量で優雅に流れるガンジス川は、確かに人を集める力があるのだなぁと感動しました。

ガンジス川に集まる人と牛

また、これまでガンジス川というと、茶色く濁った川を想像していたのですが、ここはガンジス川の中でも上流の方に位置するリシケシ。とても綺麗で、ただ眺めているだけで心が洗われていくような感覚になりました。

ガンジス川に映る自分の影

ガンジス川に花を流す姿も見られます。

誰かの想いを乗せて?ガンジスに漂う花

この辺りではヨガを受けに来る外国人が多いからか、ヨガマットやヨガミュージックのCDなどが売られています。そして、”お金を恵んでください” 、と声をかけてくる親子や、花売りの子どもたちの姿も見かけます。

ガンジス川を眺めながら少しのんびりして、滞在先へ戻ります。

さあ、これからプージャ

これから、私たちが安全に、快適に、感謝の心を持って、深い学びと知識を受けられるように。インドではとても大切な儀式、プージャが執り行なわれます。

日本のヨガスクールではなかなか体験することができない、学びを深める上でとても大切な儀式、「プージャ」とは?


次回はインドのプージャの様子をお届けします。

早坂 理恵

早坂理恵 | Rie Hayasaka / Mangala Arati。女優。8歳でデビュー。演技の勉強を始めて間も無く、NHK朝の連続テレビ小説のキャストに選ばれる。18歳で上京し数々の現場で経験を積む中、持病である心臓の病と比較的新しい「脳脊髄液減少症」を発症。芸能活動を休止。現在、復帰したものの今もなお治療中。プライベートではヨガをライフワークとし、水素美容分野での活動(「水素美容のひみつ」著者)。全米ヨガアライアンス RYT500, RPYT(マタニティヨガ), RCYT(キッズ), シニアヨガインストラクター / アシュタンガヨガインストラクター / フィジカルトレーニングインストラクター / Yoga Ed. PI1・PI2修了 Yoga Ed. エデュケーター / 国際食学士 / マクロビオティックセラピスト / アーユルヴェーダベーシック / アンチエイジングアドバイザー / 健康美肌指導士 / 美肌食マイスター など複数の資格を有すなど、心と身体の真の健康をテーマに活動を行っている。