食欲旺盛で不規則な食事をするとバランスを崩しがちなピッタ体質。だからこそ食材の選択が大切です。野菜、果物から香辛料、穀物食品など14種のカテゴリに分け、ピッタ体質の方が積極的に摂りたい・控えるべき食材リストをまとめています。
さて、各ドーシャ別に適した食材と食事法について解説してきましたが、今回はピッタ体質です。過去に掲載したヴァータ(ワータ)、カパ(カファ)については以下をご参照ください。
また、本記事の大切な考え方として、一つはあなた自身のドーシャを知ること。ドーシャを調べるためにアーユルヴェーダ体質診断を用意していますので参考にしてください。そしてもう一つが「食べ物にはグナ(性質)とラサ(味)がある」ということ。これらの関連情報を事前に知っておくこと、今回の記事もぐっと役立つものになります。
関連情報
ピッタ体質の方は、一般的に食欲は旺盛ですが代謝が速く、中肉中背で均整が取れている方が多いです。羨ましいですね。その一方で皮膚は刺激に弱く、発疹や吹き出物がでやすかったり、暑さに弱く過熱によって症状が悪化することも。
このようなピッタタイプの方に必要な性質は、ピッタの乱れを抑える「冷・重・乾・甘・苦・渋」です。例えば、生野菜、トーストやシリアルなどです。赤肉、塩分、スパイシーな食べ物や酸味のある食べものにとりすぎ、アルコールや不規則な食事はピッタのバランスを乱しますので注意しましょう。
参考記事:アーユルヴェーダ ピッタ – チャレンジ精神が旺盛で負けず嫌い
それでは具体的にピッタ体質の方に意識してほしい食材リストをご紹介します。いつものように積極的にとりたいもの、そして控えたいものを列挙していますので献立作りにお役立てください
また、下記のリストは、あくまでもガイドラインであることに注意してください。同じ食材でも、調理法や食べ方によって、その効果や体に及ぼす影響は異なるのがアーユルヴェーダの考え方。また、日本では馴染みのない食材も含まれますが、ご容赦ください。
(下記リストの意味:*過度にとらなければ良い **時々なら良い)
酸っぱい果物全般、りんご(酸っぱいもの)、杏(酸っぱいもの)、バナナ、木いちご(酸っぱいもの)、チェリー(酸っぱいもの)、クランベリー、グレープフルーツ、ぶどう(緑色)、**キウイ、レモン、マンゴ(緑色)、オレンジ(酸っぱいもの)、*パパイヤ、桃、柿、パイナップル(酸っぱいもの)、いちご
甘い果物全般、りんご(甘いもの)、アップルソース、杏(甘いもの)、アボカド、木いちご(甘いもの)、チェリー(甘いもの)、ココナッツ、デーツ、ぶどう(赤と紫)、*レモン、*ライム、マンゴ(熟したもの)、メロン、甘いオレンジ、プラム(甘いもの)、ざくろ、プルーン、干しぶどう、すいか
バター(塩分入り)、バターミルク、チーズ(固形)、サワークリーム、ヨーグルト(プレーン、フローズン、果物入り)
バター(無塩)、チーズ(クリーム、熟していないもの、無塩)、カッテージチーズ、牛乳、アイスクリーム、ヨーグルト(新鮮なもの、飲用)
*蜂蜜、ココナツ椰子の黒砂糖、糖蜜
大麦の麦芽、果糖、濃縮フルーツジュース、メープルシロップ、ライスシロップ、中白桃、**グラニュー糖
辛味野菜全般、ナス、ビートの葉、ビート(生)、ごぼう、*人参(生)、大根、**コーン(生)、ニンニク、グリーンチリ、ワサビダイコン、ネギ(生)、からし菜、オリーブ(緑)、玉ねぎ(生)、唐辛子、ラディッシュ(生)、ほうれん草(生)、トマト、かぶの葉、かぶ
甘味、苦味野菜全般、アーティチョーク、アスパラガス、ビート(加熱したもの)、ニガウリ、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、人参(加熱したもの)、カリフラワー、セロリ、コリアンダー、ズッキーニ、胡瓜、タンポポの葉、グリーンピース、ケールキャベツ、ネギ(加熱したもの)、レタス、マッシュルーム、オクラ、オリーブ(黒)、玉ねぎ(加熱したもの)、パセリ、豆類、ピーマン、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ(夏期、冬期)、ラディッシュ(加熱したもの)、ほうれん草(加熱したもの)、新芽類(辛味のないもの)、タロ芋
味噌、醤油、大豆ソーセージ、トゥルダル、ウラドダル
小豆、キングサリ、ササゲ、ライマメ、ヒヨコマメ、白いんげん豆、いんげん豆、平豆(茶色、赤)、ヤエナリ、ムングダル、エンドウ(ドライ)、斑点いんげん豆、大豆、大豆チーズ、*大豆(粒状)、豆乳、*きな粉、スプリット・ピーズ、テンペ(発酵させた大豆)、豆腐、白豆
チョコレート、チャツネ・マンゴ(辛味)、*ダルス(海藻)、ごま塩、ワサビダイコン、ケルプ(海藻)、ケチャップ、レモン、ライムピクルス、マンゴーピクルス、マヨネーズ、カラシ、ピクルス、塩(多量)、海藻、醤油、新玉ねぎ、*たまり、酢
*黒胡椒、チャツネ・マンゴ(甘味)、コリアンダーの葉、*ひじき、*昆布、*ライム、新芽類
アーモンド(皮付き)、黒くるみ、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ヘイゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピーナッツ、ペカン、松の実、ピスタチオ、くるみ
アーモンド(漬けたもの、皮なし)、ココナッツ
牛肉、チキン(赤身)、アヒル、卵(黄身)、鮭、鰮、魚介類、マグロ、ラム、豚肉、七面鳥(赤身)
鶏肉(白身)、卵(白身)、*小エビ、七面鳥(白身)
アルコール(蒸留酒、ワイン)、アップルサーダー、ベリージュース(酸味)、カフェイン入り飲料、炭酸飲料、人参ジュース、チェリージュース(酸味)、ミルクココア、コーヒー、クランベリージュース、グレープフルーツジュース、冷たい紅茶、よく冷えた飲み物、レモネード、*オレンジジュース、*味噌汁、パパイヤジュース、パイナップルジュース、トマトジュース、酸味のあるジュース
アルコール、*ビール、アーモンドミルク、アロエ・ベラジュース、アップルジュース、アプリコットジュース、ベリージュース(甘味)、紅茶、イナゴマメ、*チャイ(温かいスパイス入りミルク)、チェリージュース(甘味)、冷たい乳飲料、グレープジュース、マンゴージュース、ミックス野菜ジュース、ピーチネクター、梨ジュース、ざくろジュース、プルーンジュース、ライスミルク、豆乳、野菜ブイヨン、ムラサキウマゴヤシ、番茶、大麦、黒苺、ルリチシャ、ごぼう、イヌハッカ、カミツレ、チコリ、キク、コンフリー、とうもろこしの毛(穂)、タンポポ、ニワトコの花、フェンネル、生姜(生)、ハイビスカス、ホップ、ジャスミン、茎茶、ラベンダー、セイヨウヤマハッカ、レモングラス、カンゾウ、ビロードアオイ、イラクサ、オート麦の茎、*オレンジの皮、トケイソウ、ペパーミント、ラズベリー、アカツメクサ、サフラン、サルサパリラ、スペアミント、いちご、スミレ、ウインターグリーン、ノコギリソウ
コルンバリア、ゴマ、タヒニ
アマ、ハルバ、ポップコーン(塩なし、バター味)アメリカオオバコ、*かぼちゃ、ひまわり
アーモンド油、アプリコット油、とうもろこし油、紅花油、ゴマ油
食用も塗布用も良いのは、ひまわり油、ギー、カノラ油、オリーブ油、大豆油、アマ油、サクラソウ油、くるみ油。さらに塗布用はココナッツ油、アボカド油
オールスパイス、アーモンドエキス、アニス、ドライバジル、ベイリーフ、*キャラウェー、カイエンヌ、クローブ、コロハ、ニンニク、生姜(乾燥)、メース、マヨナラ、からしの種、ナツメグ、ハナハッカ、パプリカ、ピッパリ、ケシの種、ローズマリー、セージ、塩、セイバリー、ダイウイキョウ、*タラゴン、タイム
生バジル、*黒胡椒、*カルダモン、シナモン、コリアンダー、クミン、ディル、フェンネル、生姜(生)、ミント、*ニームの葉、*オレンジの皮、*パセリ、ペパーミント、サフラン、スペアミント、ターメリック、*バニラ、ウインターグリーン
パン(イーストを使ったもの)、蕎麦、とうもろこし、雑穀、**ミューズリー、オート麦(ドライ)、**ポレンタ、キノア、**玄米、ライ麦、
アマランサス、大麦、シリアル、クスクス、クラッカー、デュラム粉、グラノーラ、オート麦の糠、オート麦(調理したもの)、パンケーキ、パスタ類、米、米菓子、サゴ澱粉、セイタン、スペルトムギ、新芽の小麦のパン、タピオカ、小麦、小麦の糠
アミノ酸、**ロイヤルゼリー、銅、鉄、B2、B6、C、E、P(ビオフラボノイド)、葉酸
アロエ・ベラジュース、青い大麦、醸造酵母、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、スピルリナと青緑の藻、A、B1、B12、D、K
ピッタ体質など特徴に関する情報はあるのですが、何を食べるべきか?食べないべきか?といった食材リストの情報が少ないと思います。今回も含めて各ドーシャ別に食材リストをまとめましたが、アーユルヴェーダを実践する上でお役立ていただければ嬉しいです。