栄養と食事

カパ(カファ)は何を食べればいい?迷った人のための食材リスト

カパ(カファ)体質の特徴は、カパの性質を持つ食べ物を食べ過ぎると体質が乱れやすくなります。また、大きな体格で食事が好きな傾向が強く、体重が増えすぎて、だるくなりやすいという特性を持っています。

今回はカパ体質の方に適した食材や食事について解説していきますが、まだ自分の体質について分からないという方はアーユルヴェーダ体質診断を参考に把握してみてください。また、カパの体質の特徴の詳細とともに、アーユルヴェーダの食事を学ぶにあたって知っておきたいのが、グナ(性質)とラサ(味)。グナとラサについて事前に理解しておくことをお勧めします。

関連情報:

  1. アーユルヴェーダ体質診断 – 自分の体質(ドーシャ)を知り体調管理に生かそう
  2. アーユルヴェーダ カパ体質 – 食事が好きで食べることで心の安らぎを得る
  3. アーユルヴェーダの食事 – ラサとグナが心身に及ぼす影響と食材の選び方

カパ体質に適した食事とは?

カパタイプに必要な性質は、「温・軽・乾・辛・苦・渋」です。例えば、グリルした野菜、ハーブティー、苦味や渋みのある果物などです。逆に、甘いものや肉、脂肪分、チーズや牛乳などの重目めのもの、アイスクリームやヨーグルト、揚げものの食べ過ぎや、塩分、水分のとりすぎ、食べ過ぎ、大食い、食後の昼寝はカパのバランスを乱しますので注意しましょう。

以下で控えたいもの・摂っておきたいものに分けて、ご紹介していきます。

(下記リストの意味:*過度にとらなければ良い **時々なら良い)


1. 果物

カパ体質の人が控えたいもの

甘酸っぱい果物全般は控えましょう。アボカド、バナナ、ココナッツ、デーツ、いちぢく(生)、グレープフルーツ、*ぶどう、キウイ、*レモン、*ライム、**マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ダイオウ、タマリンド、西瓜

カパ体質の人がとりたいもの

渋味の果物は全般良いです。りんご、アップルソース、杏、木いちご、チェリー、クランベリー、*いちぢく(乾燥したもの)、桃、梨、柿、ザクロ、プルーン、干しぶどう、*いちご


2. 乳製品

カパ体質の人が控えたいもの

バター(塩入り)、*バターミルク、チーズ(クリーム、固形)、牛乳、アイスクリーム、サワークリーム、ヨーグルト(プレーン、フローズン、果実入り)

カパ体質の人がとりたいもの

**バター(無縁)、カッテージチーズ、*ギー、*ヤギのチーズ(無塩、熟成していないもの)、ヤギ乳(スキムミルクのみ)、ヨーグルト(飲料)


3. 甘味料

カパ体質の人が控えたいもの

大麦の麦芽、果糖、ココナツ椰子の黒砂糖、メープルシロップ、糖蜜、ライスシロップ、中白桃、グラニュー糖

カパ体質の人がとりたいもの

濃縮フルーツジュース、蜂蜜(未精製)


4. 野菜

カパ体質の人が控えたいもの

甘くて水分の多い野菜全般は控えましょう。きゅうり、オリーブ(黒、緑)、**アメリカボウフウ、サツマイモ、かぼちゃ(冬期)、タロイモ、トマト(生)、ズッキーニ

カパ体質の人がとりたいもの

苦味と辛味の強い野菜全般を食べるようにしましょう。ナス、アーティチョーク、アスパラガス、ビートの葉、ビート、苦瓜、ブロッコリー、芽キャベツ、ごぼう、キャベツ、人参、カリフラワー、セロリ、コリアンダー、コーン、大根、たんぽぽの葉、ウイキョウ(アニス)、ニンニク、グリーンピース、グリーンチリ、ワサビ大根(西洋ワサビ)、ケールキャベツ、コールラビ(サラダ用野菜)、葉菜、ネギ、レタス、マッシュルーム、からし菜、オクラ、玉ねぎ、パセリ、豆類、ピーマン、唐辛子、ジャガイモ、ヒラウチワサボテン(実・葉)、れディッシュ、ほうれん草、新芽類、かぼちゃ(夏期)、スウェード、トマト(加熱したもの)、かぶの葉、かぶ、ミズカラシ、カモジグサの芽


5. 豆食品

カパ体質の人が控えたいもの

いんげん豆、ヤエナリ、ムングダル、大豆、大豆チーズ、引いた大豆、きな粉、醤油、豆腐(冷たいもの)、ウラドダル

カパ体質の人がとりたいもの

小豆、キングサリ、ササゲ、ライマメ、ヒヨコマメ(ガルバンソ)、白いんげん豆、平豆(赤、茶色)、味噌、エンドウ(ドライ)、斑点いんげん豆、大豆ミルク、大豆ソーセージ、スプリットピーズ、テンペ(発酵させた大豆)、豆腐(温かいもの)、トゥルダル、白マメ


6. 調味料

カパ体質の人が控えたいもの

チョコレート、チャツネ、マンゴ(甘味)、*ダルス(海藻)、ごま塩、*ひじき、ケルプ(海藻)、**ケチャップ、*レモン、ライム、ライムピクルス、マンゴーピクルス、マヨネーズ、ピクルス、塩、*海藻、醤油、たまり、酢

カパ体質の人がとりたいもの

黒胡椒、赤唐辛子、チャツネ、マンゴー(辛味)、コリアンダーの葉、ワサビ大根、からし(酢を入れないこと)、新玉ねぎ、新芽類


7. ナッツ類

カパ体質の人が控えたいもの

**アーモンド(漬けたもの、皮なし)、黒くるみ、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ココナッツ、ヘイゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピーナッツ、ペカン、松の実、ピスタチオ、くるみ


8. 動物性食品

カパ体質の人が控えたいもの

牛肉、アメリカバイソン、鶏肉(赤身)、アヒル、魚(海)、ラム、豚肉、サーモン、イワシ、海産物、マグロ、七面鳥(赤身)

カパ体質の人がとりたいもの

鶏肉(白身)、卵、魚(淡水)、うさぎ、小エビ、七面鳥(白身)、鹿肉


9. 飲料

カパ体質の人が控えたいもの

アルコール(ビール、蒸留酒、ワイン甘口)、アーモンドミルク、**カフェイン入り飲料、炭酸飲料、*チャイ(温かいスパイス入りミルク)、チェリージュース(酸味)、ミルクココア、コーヒー、冷たい乳飲料、グレープフルーツジュース、冷たい紅茶、よく冷えた飲み物、レモネード、味噌汁、オレンジジュース、パパイヤジュース、*パイナップルジュース、ライスミルク、酸味のあるジュース、豆乳(冷)、トマトジュース、ハーブティー(*コンフリー、ビロードアオイ、レッドジンジャー、**野バラの実)

カパ体質の人がとりたいもの

アルコール(ワイン辛口、白、赤)、アロエベラジュース、林檎酒、*アップルジュース、アプリコットジュース、ベリージュース、紅茶(辛味)、いなご豆、人参ジュース、チェリージュース(甘味)、クランベリージュース、コーヒー(粒状)、グレープジュース、マンゴージュース、ミックス野菜ジュース、ピーチネクタージュース、梨ジュース、ざくろジュース、プルーンジュース、豆乳(ホット、スパイスを効かせて)、野菜ブイヨン、ハーブティー(ムラサキウマゴヤシ、オオムギ、バジル、黒苺、ルリチシャ、ごぼう、イヌハッカ、カミツレ、チコリ、菊、シナモン、クローブ、とうもろこしの毛(穂)、たんぽぽ、ニワトコの花、ユーカリ、*フェンネル、コロハ、生姜、薬用人参、ハイビスカス、ホップ、ヤナギハッカ、ジャスミン、ねずの実、茎茶、ラベンダー、セイヨウヤマハッカ、レモングラス、*カンゾウ、イラクサ、オート麦の茎、オレンジの皮、トケイソウ、メグサハッカ、ペパーミント、ラズベリー、アカツメクサ、サフラン、セージ、*サルサパリラ、サッサフラス、スペアミント、いちご、スミレ、ウインターグリーン、ノコギリソウ、マテ茶)


10. 種

カパ体質の人が控えたいもの

ハルバ、ゴマ、タヒニ

カパ体質の人がとりたいもの

コルンバリア、*アマ、ポップコーン(塩なし、バターなし)、**アメリカオバコ、*かぼちゃ、*ひまわり


11. 油類類

カパ体質の人が控えたいもの

アボカド油、アプリコット油、ココナッツ油、オリーブ油,、サクラソウ油、紅花油、ゴマ油、大豆油、くるみ油

カパ体質の人がとりたいもの

食用と塗布用、とうもろこし油、カノラ油、ひまわり油、ギー、アーモンド油、**亜麻子油


12. 香辛料

カパ体質の人が控えたいもの

カパ体質の人がとりたいもの

全ての香辛料が良いです。オールスパイス、アーモンドエキス、アニス、バジル、ベイリーフ、黒胡椒、キャラウェー、カルダモン、カイエンヌ、シナモン、クローブ、コリアンダー、クミン、ディル、*フェンネル、コロハ、にんにく、生姜、メース、マヨラナ、ミント、からしの種、ニームの葉、ナツメグ、オレンジの皮、ハナハッカッカ、特にシナモン、コリアンダー、カルダモン、クミン、サフラン、塩、生の生姜。オールスパイス、アーモンドエキス、アニス、バジル、ベイリーフ、黒胡椒、*カイエンヌ、クローブ、ディル、フェンネル、*コロハ、にんにく、メース、マヨラナ、ミント、からしの種、ニームの葉、ナツメグ、オレンジの皮、ハナハッカ、パプリカ、パセリ、ペパーミント、ピッパリ、ケシの種、ローズマリー、サフラン、セージ、セイバリー、スペアミント、ダイウイキョウ、タラゴン、タイム、ターメリック、*バニラ、ウインターグリーン


13. 穀物食品

カパ体質の人が控えたいもの

パン(イーストを使ったもの)、オート麦、パンケーキ、**パスタ類、キノア、米(玄米、白米)、**米菓子、*スペルトコムギ、コムギ

カパ体質の人がとりたいもの

*アマランサス、オオムギ、蕎麦、シリアル(ドライ、加熱しない、膨らませたもの)、とうもろこし、クスクス、クラッカー、*デュラム粉、グラノーラ、雑穀、ミューズリー、オート麦の糠、オート麦(ドライ)、ポレンタ、米(バスマティ、野生)、ライ麦、サゴ澱粉、セイタン(コムギの人造肉)、新芽のコムギのパン(エキス)、タピオカ、コムギの糠


14. 栄養剤

カパ体質の人が控えたいもの

カリウム、ビタミン(A、B1、B2、B12、D、E)

カパ体質の人がとりたいもの

アロエ・ベラジュース、アミノ酸、青いオオムギ、ミツバチについている花粉、醸造酵母、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、亜鉛、ロイヤルゼリー、スピルリナと青緑の藻、ビタミン(B6、C、P(ビオフラボノイド)、葉酸)


いかがでしたか?

カパ体質が強い方は、食べることで心の安らぎを得る傾向があります。その一方で肥満気味になりやすく、またバランスを崩すと、無気力・気だるい感覚になってしまい、また眠気が強くなります。

今回ご紹介した摂って良い・悪い食材を参考にバランスを食事から調整してみてください。

アーユルヴェーダの食事に関する記事

  1. アーユルヴェーダの食事 – ラサとグナが心身に及ぼす影響と食材の選び方
  2. アーユルヴェーダ – サットヴァを高めて人生をナチュラルに
  3. ヴァータ(ワータ)な貴方に適した食事法と食材完全リスト
  4. カパ(カファ)は何を食べればいい?迷った人のための食材リスト
  5. 不規則な食事に弱いピッタ体質の特徴と食事と食材完全リスト
早坂 理恵

早坂理恵 | Rie Hayasaka / Mangala Arati。女優。8歳でデビュー。演技の勉強を始めて間も無く、NHK朝の連続テレビ小説のキャストに選ばれる。18歳で上京し数々の現場で経験を積む中、持病である心臓の病と比較的新しい「脳脊髄液減少症」を発症。芸能活動を休止。現在、復帰したものの今もなお治療中。プライベートではヨガをライフワークとし、水素美容分野での活動(「水素美容のひみつ」著者)。全米ヨガアライアンス RYT500, RPYT(マタニティヨガ), RCYT(キッズ), シニアヨガインストラクター / アシュタンガヨガインストラクター / フィジカルトレーニングインストラクター / Yoga Ed. PI1・PI2修了 Yoga Ed. エデュケーター / 国際食学士 / マクロビオティックセラピスト / アーユルヴェーダベーシック / アンチエイジングアドバイザー / 健康美肌指導士 / 美肌食マイスター など複数の資格を有すなど、心と身体の真の健康をテーマに活動を行っている。