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急増中!? – 自覚なし、男性の「冷え性」が一番危ない

すっかり寒くなってきましたね。「冷え」が気になる季節になって参りました。冷えないようにカイロを貼ったり、生姜の紅茶を飲んでみたり、女性は冷え対策をあれこれ始めていることでしょう。

男性の皆さんはいかがですか?冬でも氷の入ったコーヒー、キンキンに冷えたビール!家では裸足で過ごし、お風呂はさっとシャワーで済ませちゃう。そんな生活、してませんか?

思い当たってしまったあなた、この記事をよーく読んでみるといいかも…。

冷え性は女性だけのものではない

「冷え」は天敵。女性誌などでたくさん特集が組まれていますし、女性にとっては常識ですよね。でも、男性誌に「男の冷えにはこれが必須アイテム!」みたいな特集って、あまり見かけません。じゃあ、男性って冷えないの?「冷え」は敵じゃないの?

いえいえ、冷えます。冷えますとも。人間だもの。そして、言わずもがな、男性にとっても天敵です。では、なんで男性では「冷え」が話題にならないのでしょうか。まず一つは、女性より冷えにくいから。女性より筋肉が多く、脂肪が少ないので、ちょっと冷えにくいのです。

二つ目は、前回の記事でもお伝えしたように、男性は自分の心身のコンディションにあまり気を配らないものだから。女性のように生理痛、妊娠など、冷えを気にする機会が格段に少ないのです。自分が冷えてるかも知れない、体を冷やしたら良くない、なんて全く気づいてない場合が多いのです。

むしろ、自分、暑がりですし!汗っかきですし!!という男性が多いのではないでしょうか?

実は、そんな方ほど要注意。がっちがちのボディビルダーとか、アスリートとかで暑がりなら心配ないですが、そうでないとしたら、ちょっと心配かも。

男性が「冷え性」に気付かない理由


暑い暑い、という、自称暑がりのあなた、ちょっと寒くなると、寒い寒いと騒いでいませんか?実はそれ、体が温まっていて暑がりなのではなく、暑さ寒さに対応出来なくなっている状態なのかも。つまり、「暑さから身を守れない」かつ「寒さから身を守れない」という状態。

夏や暖房が強いときなど、暑いときは暑がりだから「冷えてない」と思い込んでいるだけの、「隠れ冷え性」なのかも知れません!そういった方はたいてい、体温が低いそうなのです。要は、冷えているんですね。

ご自身の体温、風邪を引いているとき以外に測ったことありますか?ご自身の平熱、ご存じですか?

女性は基礎体温を測る機会がある方も多く、自分の体温を把握している方もいらっしゃるでしょう。でも、基礎体温を測る男性って、ほぼいませんよね。冷えてるという実情が「隠れ」てるから気づかない。気づかないから、さらに体を冷やす生活を続ける。そうして体が冷えきって、気がついたら病気に…!

なんてことになりかねないのが、「隠れ冷え性」の怖さです。体を冷やし続けて、体が悲鳴をあげ、気づいてからの治療だと、症状が慢性化していて症状が改善しづらいもの。ちょっとした不調だって、早期発見、早期改善です。

体温は健康のバロメーター。女性のように毎日測って基礎体温表を…、まではやらなくても、たまーに体温を測ってみては?

冷える体はどんな体?

さてさて、男性も冷えるんだよ、ということはお分かり頂けましたでしょうか?

心機一転、冷えから脱するためにがんばりたい!と思ったあなたへ、冷える体はどんな体なの?をお伝えしましょう。それが分かれば、冷える体にならない生活を心がければ良いのですものね。

1. 冷える=血流が悪い

ざっくりですが、大きくはこの一言に要約されます。血流が良い体は温かく、温かい体は血流がよくなりやすいのです。

まず、血管について話をしていくと、寒いとき血管は収縮して、血流が妨げられますよね。同じように、体が冷えていれば血管は収縮します。さらに血液そのものが冷える、つまり、赤血球、白血球、血小板などの血液の成分のしなやかさが失われて、ドロドロ血液になり、血管をながれにくくなってしまうわけ。反対に、温かい体の中では、血流の成分もしなやかになり、細い末梢の血管までスムーズに流れていけるわけです。

相互関係ではありますが、血行が悪い方は末端まで血液も巡らず、冷えてしまいます。

2. 筋肉が少なく肥満気味の男性は冷え性になりやすい

体の組織的な話をすると、脂肪は体を冷やし、筋肉は体を温めます。筋肉には血液が流れていて、熱を生産できる組織なのですが、脂肪は血流がない組織であり、いつも冷たいのです。

女性は筋肉が少なく、脂肪が多いから冷えやすいというのはそういうこと。ボディビルダーやアスリート以外の暑がりが危ないと前述したのもそういうこと。ボディビルダーやアスリートの体は、たくさんの筋肉に覆われていて、本当に温かいのです。

ということは、筋肉が少なく、肥満ぎみであり、凝りが強かったり、冷たいものをとることが多くて血流が悪い方は…男性でも冷え性になりやすいと、言えるのです!!

冷え性知らずの男性になるためには?

ここまで分かれば話は簡単。その逆の体を作ればいいのだから…、筋肉をつけ、脂肪を減らし、凝りを解消し、血行がいい体を作ればOK‼︎

具体的にどうするかって?

1. 筋肉をつけ、脂肪を減らす→運動、食事の改善

2. 凝りを解消→運動、マッサージ、姿勢改善

3. 血行を良くする→運動、入浴、食事、衣類での調整

ということ。

こう見てみると、運動、そして食事がいかに大事かがわかりますね。今からでも遅くありません。まずは歩くことから始めてみては?ウォーキング以外にもおすすめの運動を次回、お伝えします!

角田 友佳

フィットネスインストラクター。フィットネスクラブのトレーナーとして運動指導に従事していた際に、スタジオプログラムの有用性を感じ、ヨガ、ピラティスの指導者資格を取得。インストラクターとしてデビュー。 その後、キックボクササイズ、zumbaなどの有酸素運動のプログラム、東洋医学の知恵を取り入れた、気功、太極拳の資格を取得し、フリーのインストラクターとして独立。 現在はヨガインストラクター養成にも携わり、幅広い年代に対して運動指導をしてきた経験をいかしてシニアヨガ、学生時代から携わっていた子どもの学習指導、野外活動での経験からキッズヨガのインストラクター養成などに力を注いでいる。