ヨガ

ヨガのアーサナ・瞑想・呼吸法、どう選びどう活かす?

 


GUEST:サラスワティ先生

シヴァナンダヨガ正式指導者として活躍するインストラクター。ヨガに関する深い知識探求と実践を通し、多くの人々へヨガを伝えるため、ヨガ教育に情熱を燃やす。

 

 


HOST: 早坂理恵

ヨガをライフワークとする女優であり、TULAの企画や方向性を決めるDirector。「私たちの真の健康は、社会と自分の調和こそが秘訣であること。そしてそれらは外から獲得できるものではなく、内からもたらされるもの。」と意識を強くし、ヨガだけでなくアーユルヴェーダやマクロビオティックなど食事面からも真の健康を考える。

早坂理恵について


ヨガの3つのアプローチを日常でどう選ぶ?

早坂:私たちは「ヨガを始める」という言葉を使いますよね。ヨガに何を期待するかといった具体的な目的はその言葉には現れていませんが、皆さんそれぞれ何かを求めています。

それは外見的な美容を目的にしているかもしれませんし、ダイエットといったエクササイズであるかもしれません。または、特に女性に多いと思うのですが20代後半になりこれまでの仕事や人生について振り返り、このままで良いのかといった自問自答する時が必ずあります。そうした転換期に、ヨガを始めることで、何かしら価値観が変わることを期待しているのかもしれません。それはどちらかというと心や精神と言えると思います。

私は、こうした様々な人々の期待を担うのもまたヨガだと思いますが、こうした目的に応じてアーサナや瞑想、呼吸法など何から入ったほうが良いなどはありますか?

自分の気質・体質をまずは理解する

サラスワティ先生:例えば、アクティブなヨガを好きで、続けている人は身体からの外側からのアプローチを心身が必要としている、その方法が「今の自分に」合っている、と言えます。ですからアシュタンガヨガやパワーヨガなどを選択すれば良いのです。

一方、瞑想を重視するジニヤナヨガ(ジュニャーナヨガ)のようなヨガ流派もあります。精神から、心から、内側からのアプローチを心身が必要としているのであれば瞑想や呼吸法から入っていけば良いですし、その方法が「今の自分に」合っている、と言えるのだと思います。

つまり、人には気質・体質、向き・不向き、合う・合わないあります。また、昨日あったからといって今日あうとは限りません。心身は季節と共に、または環境の中で日々変化しています。ですから身体へのアプローチが必要な時や内側に問いかけるアプローチが必要な時があります。

自分を観察して今の自分のあったアプローチを選ぼう

早坂:やはりここでも自分の心と身体を観察して、求めるものを選択すればいいということですね。ヨガを始める際も、そして続けている中でも心身の調子を見てアーサナ、瞑想、呼吸法といったアプローチを選択するということでしょうか。

サラスワティ:そうです。「今日はどんな調子だろう?」とじっくり観察することが大切になってきます。今の情報社会、何が正しいのか?何が自分に合っているのかわかりにくいですが、呼吸を整えて心を鎮めて直観と繋がり、見ていく練習が瞑想と呼吸法なのです。

早坂:有難うございます。

瞑想と呼吸法、それぞれどんな人にあう?

早坂:さて、これまで5回にわたってヨガ、マインドフルネス瞑想や呼吸法の可能性についてお話を伺ってきました。

最後にTULAでは、サラスワティ先生のご協力をもとに2月27日(土)にマインドフルネス瞑想と呼吸法に焦点を当てイベントを開催させていただきます。まさにこれまで深く話してきたように、瞑想と呼吸法を、心身のバランスを整えるセルフケアスキルと位置づけ、実践的なトレーニングを行います。

今回のイベントでどういった方々に参加いただきたいですか?

ヨガ未経験ながら瞑想と呼吸法を生活の知恵、術として活かしたい

サラスワティ先生:まずヨガを経験したことがない方々ですね。これは女性だけでなく男性も是非参加していただきたいです。

具体的には「瞑想や呼吸法を行なってみたい、興味がある」「マインドフルネス瞑想を行なってみたいけど、やり方がわからない、興味がある」という漠然なものから、「集中力を高めたい」「ビジネスに活かしたい」「慢性的なストレスを解消したい」「不安や緊張を解きほぐしたい」といった方々は、大きな示唆が得られると思います。

ヨガをもう一歩深めたい、進めたい

また、スタジオでヨガは続けている中でヨガの良さを体感している方々。そしてもう一歩ヨガを深く理解したいと思っている方は、大きな気づきを得られると思います。

また、「瞑想って難しそう…」「ヨガの面白さをもっと学びたい、深めたい」「ライフスタイルに取り入れるヨガって何だろう?」「自分でもっと日々のケアをしたい」「穏やかに日々を過ごしたい」など、よりヨガを自分の生活に取り入れていきたいという方々には是非とも参加してほしいですね。

今年こそ、心身のバランスを整えるセルフケアスキルを

早坂:まさに新年が始まったばかりで、今後の一年に対して大きく期待を寄せている人、まはたいつもの生活に戻り多少ストレスを感じはじめた方々などもいると思います。

いずれにしても私たちは自分の心身と付き合っていく上でこうしたセルフケアスキルを学ぶのは大きな可能性があるはずです。残念ながら今回は限りがあるので、多くの方々に参加していただくというわけにはいきませんが、可能な限り、こうしたスキルをお伝えしていければといいですね。

サラスワティ先生:はい、本当にその通りです。

今回のWSは、日常生活の中で心身の健康のためにご自分で実践できる瞑想と呼吸法、そしてライフスタイルのヨガを実践しながら学びます。

初めての方もヨガを深めたい方も参加できる内容ですので是非、興味のある方はお越しください。

皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

Om Shanti.


ヨガの呼吸法についてもっと詳しく

TULAでは以下の記事でヨガの呼吸法について取り上げています。本記事とともに以下をご覧いただくことでヨガの呼吸法をもっと理解いただけると思いますので是非ご一読ください。

ヨガ呼吸法の効果

  1. 自律神経の乱れをリセット – 8つのヨガ呼吸法とポーズでセルフケア
  2. 呼吸の力 – 意識的な呼吸であなたの心を取り戻そう
  3. ヨガの呼吸法で自律神経をコントロールできる、その秘密。
  4. 八支則4のプラーナヤーマ – 呼吸の力
  5. ヨガに呼吸法が欠かせない理由 – マスターしてヨガビギナーを卒業しよう

ヨガ呼吸法の種類と方法

  1. ストレス解消に効くヨガ呼吸法 – 吐く息と腹式呼吸を意識しよう
  2. ヨガのアーサナ・瞑想・呼吸法、どう選びどう活かす?
  3. 覚えておくと便利 – 緊張を和らげる2つの呼吸法
  4. マインドのノイズを軽減する5つのヨガ呼吸法

シヴァナンダヨガ サラスワティ先生に聞くヨガと瞑想を知る旅

第一回目:シヴァナンダで学んだ自己統治としてのヨガ

第二回目:マインドフルネス瞑想 – 日常に取り入れやすいシンプルな瞑想法

第三回目:マインドフルネスとヨガ – 共通点から見る瞑想の効果と可能性

第四回目:スタジオヨガから一歩深めるには?上達のポイントは瞑想と呼吸の統合にあり

第五回目:マインドフルネス瞑想と呼吸法で集中とリラックスを切り替える

第六回目(完):ヨガのアーサナ・瞑想・呼吸法、どう選びどう活かす?

Yu Staff

最初はサーフィンのために始めたヨガですが、ヨガから、ワークアウトや食事、呼吸法、瞑想など、もっぱら人間の脳、身体と心の繋がりへの興味が尽きない。最近はビジネス書よりもこれらをテーマにしたノンフィクションばかり読んでいます。