思いやり

苦手な人と上手く付き合う5つのマインドセット

苦手な人は遠ざければいい。職場での複雑な人間関係を考えたら、こんな安易なアドバイスに説得力はありません。ストレスの大きな要因ともなる複雑な人間関係に、簡単なテクニックはないのです。しかし、苦手な相手を好きになるとまでは言いませんが、自分の心の持ち方でだいぶ改善することができます。

1. この出会いは奇跡であることを知る

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この広い世界で出会えた人は奇跡…。

まして関わりを持てるなんて、なんという奇跡でしょうか。それぞれ出会うべくして、会うべき時に、絶妙なタイミングで出会っているということですから、神様もやるなぁと、つくづく思います。

そんな奇跡的な出会いの中でも、あまり有り難いと思えない出会いもありますよね。「この人ちょっと苦手だな」とか「出来れば関わりたくないな」とか思う人も、一人や二人いると思います。

しかし、そんな人と出会ったことにも、必ず意味はあります。

2. 相手の言動の根元を知れば余裕を持てる

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それに、もしかしたら、苦手だと思っているけれど打ち解ければ実はすごく気が合う人かもしれないし、まずは、苦手!この人嫌い!と思って一線を引いてしまうのではなく、「相手のことを理解してみる」このことを心掛けてみてはいかがでしょうか。

その人のバックグラウンドを知ると、相手の言動の意味がわかるかもしれません。例えば、養う家族がいるために必死に働かなくてはいけなくて、余裕が無くなり、つい周りの人にキツく当たってしまっているのかもしれない。

あるいは何か嫌がらせをしてくる人は、その人自身も過去にそのような嫌がらせを受けたことがあり、その記憶がしっかりと心の奥に残っていて、その影響で同じ行動をとってしまっているとも考えられます。

相手のことを理解し、「そうか、この人も色々あって大変なんだな。」と余裕を持って思えたら、確実に自分の意識は上がっています。実は意識が上がると、そのような人は寄ってこなくなります。また、来ても影響されなくなるのです。初めはなかなか難しいですが、徐々に、自分のためにも少しずつ意識を上げていきましょう。

3. 他人の欠点が見えるなら自分にも同じ欠点があると知る

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更にお話すると、よく「他人は自分の鏡」とか「人のふり見て我がふり直せ」などと言われるように、自分の良くないところを気付かせてもらうために、苦手だと思える人に出会ったのかもしれません。

この事について、私の師が自ら気付いたことを教えてくれました。「他人の欠点や嫌なところが気になるということは、自分の中にも同じ要素があるということ。」初めにこの言葉を聞いた時、これはすごい事実だと思いました。確かに、よくよく苦手な人の言動を見て自分と照らし合わせてみると、もちろん全部とは言えませんが同じ言動をしていたことに気付きました。

同じだから、そしてそれが自分でもあまり好ましくない言動だと本心ではわかっているから、その意識が刺激されて怒りも生じます。

接する人は鏡です。その人のおかげで自分の言動に気付けたら、「こんなことしてたなんて…」と落ち込むのではなく、自分を正し、意識を上げる絶好のチャンスです。前向きに捉えていきましょう!

4. 他人を許すから自分も許せる

また、苦手だと思う人でも、その人の良いところを一つでもいいから見つけてみて下さい。これはよく巷でも言われていることですね。必ず一つはあるはずです。その良い部分を見ることで、なぜか、(本当になぜなのか…)愛らしく思えてきます。

完璧な人間なんていません。それに、もしかしたら自分も、誰かから見たら「苦手」の対象かもしれないということを、覚えておくと良いかもしれません。ですが何が起きても、何を思おうと、「他人も許す。自分も許す。」この大きい愛の心でいるように意識してみて下さい。他人も自分も、誰も責める必要なんてありません。結局、与える人が幸せになるのです。

5. あなたの愛は相手に伝染する

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愛は伝染します。そして愛がたくさんあると、物事を平等に見ることができます。何でも偏っていると、バランスを崩してしまいますよね。食事でもそうです。自分の好きなものばかり食べていたら栄養は偏り、不調の原因となります。

〝愛こそはすべて″という曲もあるように、私たちに足りていないのは、まさしく愛です。一人一人が愛を持って行動さえすれば、争いも戦争も起こり得ません。自分のことだけを考えて行動するのではなく、他人を思いやる。そして謙虚であること。私たち日本人には、このような精神が本来根付いているのではないでしょうか。その本来の私たちを忘れなければ、世知辛いと言われるこの世の中でも、皆が幸せに暮らせるはずです。

いつか世界中が、愛で溢れる世界になりますように。そして皆さまお一人お一人が、どうか幸せでありますように。

Radhe Radhe

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Syamali Priya Dasi

バクティヨーガ実践中のOL。 学生の頃から何故かわからないがインドに興味があり、いつか必ず行きたいと思っていた。そんな時に参加したヴェーダ哲学の講座で現在の師と出会う。それ以降、ヴェーダの知恵やヨーガにハマり毎年インドの聖地へ行き学びを深めている。