栄養と食事

秋の食養生 – 「辛味」をプラスした旬野菜の和食献立

秋の食養生を考えるなら「辛味」。前回、中医学の視点から解説しましたが、辛味をプラスするには?と考えてしまう方もいるかもしれません。大根おろし、唐辛子、生姜、柚子胡椒を使っていつものメニューに簡単に追加できるので献立とともに参考にしてみてください!

前回は、中医学から秋に気をつけたい健康について解説しました。

今回は前回で説明した

  • 五味における「辛味」
  • 旬のものをとる
  • 野菜中心の食材

を具体的に献立にしてみました。

辛味の足し方が具体的にわからないという方も、いつものメニューに大根おろし、唐辛子、生姜、柚子胡椒を使って簡単にプラスできます。また、中医学といっても難しく考えず、和食で組み立ててみたので是非、ご参考に!

1. 玄米

精白米よりも、うんと栄養価の高い玄米をチョイス。

2. なめこのお味噌汁

きのこ類など、旬の食材は言うまでもなく、身体に良いとされています。マクロビオティックの考え方でもありますよね。

3. 自然薯の大葉揚げ

大根おろしと大葉で「辛味」をプラス。

私は小麦粉ではなく、片栗粉で揚げました。グルテンを気にされる方はご参考に。また、自然薯が手に入りにくい場合は、山芋でも十分です。

ワンポイント

大葉は、晩秋・冬・早春の風邪による寒気や熱・鼻水・鼻づまり・咳・頭痛・肩こりなどの症状の緩和によく使用され、発汗させて解熱する作用があります。

お刺身のツマに、大根と一緒に大葉や紫蘇の穂が付いているのは、消化を助け、解毒する作用があるから。ビタミンC、カリウム、βカロテン、フラボノイドなど、お肌に良い栄養素も含まれています。

 

4. 秋の根菜ピリ辛炒め

気管支に良いれんこんも使用して、きんぴら風に。

少しの唐辛子で「辛味」をプラス。

5. カブの彩りサラダ

秋野菜のカブを使用しました。

お野菜はさっと湯通しをして、生姜ドレッシングでさっぱりと「辛味」をプラス。

6. 青梗菜ときのこの柚子胡椒出汁煮

青梗菜も秋が旬。

柚子胡椒を使用して、ここでも「辛味」を意識しました。

毎日の献立にちょっとしたプラスで食養生に

季節と身体の健康を考える上で大切な「辛味」。見てきたとおり、いつものメニューに意外と簡単にプラスできるのです。大切な毎日の食事に少しの知恵でグッと食事が健康と結びつき、豊かになります!

毎日の献立作りに、参考にしていただけると嬉しいです。

早坂 理恵

早坂理恵 | Rie Hayasaka / Mangala Arati。女優。8歳でデビュー。演技の勉強を始めて間も無く、NHK朝の連続テレビ小説のキャストに選ばれる。18歳で上京し数々の現場で経験を積む中、持病である心臓の病と比較的新しい「脳脊髄液減少症」を発症。芸能活動を休止。現在、復帰したものの今もなお治療中。プライベートではヨガをライフワークとし、水素美容分野での活動(「水素美容のひみつ」著者)。全米ヨガアライアンス RYT500, RPYT(マタニティヨガ), RCYT(キッズ), シニアヨガインストラクター / アシュタンガヨガインストラクター / フィジカルトレーニングインストラクター / Yoga Ed. PI1・PI2修了 Yoga Ed. エデュケーター / 国際食学士 / マクロビオティックセラピスト / アーユルヴェーダベーシック / アンチエイジングアドバイザー / 健康美肌指導士 / 美肌食マイスター など複数の資格を有すなど、心と身体の真の健康をテーマに活動を行っている。