ヨガ

ヨガインストラクターのキャリアパスと給料・年収事情

前回の記事にてヨガインストラクターの需要が大きくなっていることはご理解いただけたかと思います。しかし実際にヨガインストラクターを志す上で、ヨガインストラクターの求人事情や給与について気になる方は多いでしょう。今回はヨガインストラクターのキャリアパスを取り上げ、どのように成長していけるのか、ご紹介します。

前回、ヨガ人口増大とヨガインストラクターの将来性について記事にしました。

それらが示す通り、国内のヨガ需要は安定的に拡大していると言ってよいでしょう。データだけではなく、ヨガの業界にいる私たちでも、その勢いを感じます。ヨガへの関心が高まるにつれ、ヨガインストラクターを専門とする求人サイトが開設されたりと、求人情報も増えています。

ヨガインストラクターのキャリアパス

ただし、ヨガインストラクターの求人情報が増えても、独立して生活していこうと思うとそれなりに難しさもあります。今回は典型的なヨガインストラクターのキャリアパスを取り上げ、段階ごとにどのように給料を確保していくのかご紹介します。

ヨガインストラクターとして生計を立てている方がどのようにキャリアを構築したのか、人それぞれ異なりますが、以下のようなケースが多いようです。

1. まずはヨガ専門スタジオでヨガインストラクター経験を積む

2010年代になってヨガ専門スタジオの認知が拡大し、今も多くのスタジオが全国で開設が続いています。ヨガインストラクターの需要や求人情報はこうしたヨガ専門スタジオが牽引していると言えるでしょう。

ヨガ専門スタジオでも得に大手スタジオでの求人は多く、もともと、まとまった会員数もあるためヨガ資格取得後、ヨガインストラクターとして経験を積む良い機会ともなっています。

ヨガスタジオでの仕事はどういうもの?

シフト勤務が基本ですが、雇用形態により都合の良い時間でスタジオを受け持つことから始まります。教室の掃除から始まり、クラスの準備。クラスごとに事前に決められたプログラムがある場合にはそれに則ってレッスンを受け持ちます。

ヨガスタジオの給料・年収相場は?

大手ヨガ専門スタジオの中には契約社員のほか、正社員として求人もあります。給与は地域により異なりますが、月給で17〜20万円、年収で240〜300万円程が多いようです。

賞与もあり通勤手当などの諸手当、福利厚生がありますからヨガインストラクターとして生計を立てていく上で安定しているとも言えます。

2. ヨガインストラクターとして独立しレッスンを掛け持つ

ヨガスタジオで経験を積み、ヨガインストラクターとして独立を考える方もいます。その場合、大手ヨガ専門スタジオを辞め、自分の住んでいる地域、または出身地などを中心にして、フリーのヨガインストラクターとして活躍します。

ヨガインストラクター独立後の仕事とは?

ヨガ専門スタジオやフィットネスジム・クラブなど、複数の場所でレッスンを掛け持ちすることになります。また、ワークショップの講師として活躍したりと可能性も広がっていきます。

ヨガインストラクターとして独立した後は個人事業主となり、レッスンをどれだけこなしたかにより給料は違ってきます。自分の努力次第で収入を増やすこともできます。

ヨガインストラクターとして独立後の給料・年収相場は?

1レッスン単位、もしくは時給で契約するケースが多いです。首都圏あたりでは60分で2,500円~3,000円程度が相場。もちろん、あなたのヨガインストラクターとしての知名度や人気があがるにつれ報酬もアップしていきますので積極的に自分の名前を訴求していくことが望まれます。

もちろん時給単位となりますから働いた労働時間により月収や年収は変わってきます。最初は特定のヨガスタジオでまとまった労働時間を確保するとともに、その他の個人的な活動としてワークショップの講師や、自主レッスンなどを企画していくことが現実的でしょう。

3. ヨガインストラクターとして経験を積み、自分で企画・開催する

ヨガインストラクターとして経験を積むことで、自分でヨガイベントやレッスンを企画、主宰する実力がついてきます。

自分のレッスンを企画・開催する

地域のサークル活動やカルチャースクールにて、ご自身が主宰する形でヨガワークショップを提供します。また、フリーのヨガインストラクターとして、様々な場所でヨガレッスンの機会を見つけ、創出していくことができます。

例えばパークヨガなどは見たことがあるかもしれません。季節や天候に左右されるというデメリットはありますが、場所も基本的に無料で確保できますし、何よりも気持ちがいいヨガを参加者に提供できたりします。

どれだけ収入を確保するかは回数と参加人数次第

この場合、自分で集客、また会場費用を負担することになりますが、主宰するのは自分ですから、生徒さん一人一人のヨガレッスン代は全て自分の収入になります。会場費用などの固定経費に対し、参加人数が多くなることで利益も大きくなります。ヨガインストラクターとして大きな収入源になるでしょう。

ただし、大手ヨガスタジオと比較して安価に設定しなければならないこと、そして意外と会場費が高いです。また参加者集めには自分でプロモーションしなければならないことも認識しておきましょう。これらを解決していく必要はありますが、まとまった収入源になりますので長期的に計画していきたいものです。

4. 自らヨガスタジオを開設する

自分の企画・主催するヨガレッスンが順調に行けばヨガスタジオを開設することも夢ではありません。

この場合、ヨガインストラクターとしての実力は当然ながら、生徒さんが付いてきてくれるという状況が確立されていることが大切です。逆にレッスンにリピートしてくれる生徒さんがいなければ独立開業することは難しいでしょう。

 

独立するもしないも柔軟なキャリア設計が可能に

ヨガインストラクターは、独立後は個人事業主であり、やったらやっただけ収入も増えますが、やらなければ、当然収入は入ってきません。1日に2本3本と掛け持ちしてレッスンを行ったり、また、各スタジオでの複数のレッスンを掛け持ちしながら、ご自身で主催してヨガレッスンをされている方も多いです。

やったらやっただけ収入が増えていくというのはヨガインストラクターの醍醐味であり、キャリアと実力がついたら、自分が主催するヨガワークショップのみで生計を立てるまでに発展する方もいます。

また、もちろん独立だけが正解ではありませんし、無理に独立する必要もありません。ヨガインストラクターは、好きなヨガを通じて「手に職をつける」という側面もあるため、ヨガインストラクターとして生活しながら、柔軟なキャリア設計ができるのも強みでしょう。

Yu Staff

最初はサーフィンのために始めたヨガですが、ヨガから、ワークアウトや食事、呼吸法、瞑想など、もっぱら人間の脳、身体と心の繋がりへの興味が尽きない。最近はビジネス書よりもこれらをテーマにしたノンフィクションばかり読んでいます。