ヨガインストラクター資格を取得したいものの、日常の忙しさでスクールに通えない。そんな方は少なくないと思います。そこで最近人気なのが、ヨガ資格取得のための通信講座。今回は通信講座の実力を知るために、特徴とメリット・デメリットを調べてみました。そこから通信講座がおすすめの人、向いていない人について解説します。
ヨガ資格が取得できる通信講座の実際
ヨガインストラクター資格取得を目指したいと考えながら、仕事の忙しさや不定期な休み、または育児で忙しくまとまった時間を確保することが難しいという方は少なくないはずです。
最近では、通信教育が発展していますが、その中にはヨガインストラクター資格も存在します。中には通信講座で取得できるヨガインストラクター資格などあまり有効ではないのではないかと思う人もいるかもしれません。
実際のところ、どのような特徴があるのでしょうか?ポイントをまとめてみました。
1. 通信講座は教材が充実
ヨガ資格が取得できる通信講座の特徴は、オリジナル教材が充実していること。プロの監修に基づき、ヨガの歴史や効果、ヨガ哲学と言った座学から、呼吸法や食事法、瞑想までベーシックな内容をカバー。もちろん難易度別にポーズも学べます。
通信講座を提供する会社によって異なりますが、概ねテキストは、カラーでイラストや写真での解説が豊富。見易く、わかりやすい印象でヨガ初心者でもバランスよく学べそうです。
またヨガポーズ等の実技はDVD等の映像での学習が中心です。通信講座によってはスマホでの動画閲覧も利用できる講座もありますので、外出時でも手軽に勉強できるようになっています。
これは通学制ヨガインストラクター資格養成スクールにはない、大きな強みです。
2. 隙間時間での学習が想定されている
通信講座は、一日15分〜30分ほどの学習で修了を目指せるプログラムとなっています。手軽に勉強ができるコース設計なので、仕事や子育てで忙しいママさんでも、日常の隙間時間を使ってしっかり継続できそうです。こうした配慮が施されているのも魅力な点です。
3. 学習サポート体制が充実
教材が充実していても、質問への対応や相談できる環境が整っていないと、疑問や悩みが解消できないばかりか、続けられるか不安になってしまいますよね。しかし、通信講座はサポート体制がしっかりしている印象です。
学習期間中は、直接講師への質問を受け付けている講座がほとんど。また何度でも無料で答えてくれる他、解答に対して勘違いや間違いがあれば細かな添削でサポートしてくれるので安心です。
4. 安価な料金設定
通学制のヨガ資格養成スクールは、20万円〜70万円と幅がありますが、代表的な全米ヨガアライアンス認定 RYT200の場合でも、30万円〜60万円が相場と安くはありません。
対して通信制のヨガ資格講座は、3万円代〜7万円。費用だけを比べると1/10以下ですからお財布に優しいところが大きな魅力です。
5. 自宅から試験を受けられる
認定資格試験では、どの資格も70%程度の正答率で合格になるのがほとんどです。また試験は自宅から受けられる在宅試験を認める制度となっています。
まだ小さなベビーがいるママさんや仕事が忙しい方でも大丈夫そうですし、試験に緊張せず望めそうですね。
また、何回でも受験できる資格もあるので、不合格を心配せず、じっくりと取り組めるのも魅力です。
通信講座で取得できるヨガインストラクター資格の一覧
特徴を抑えたら、通信講座で取得できるヨガインストラクター資格をリストアップしておきましょう。ヨガ資格にはいくつか種類がある他、通信講座を提供している企業も合わせて概要をご紹介します。
1. 一般社団法人 日本能力開発推進協会認定ヨガインストラクター資格
ヨガインストラクターとして持っておくべき理論と技能知識を審査し、証明するのが一般社団法人 日本能力開発推進協会認定ヨガインストラクター資格。
ヨガに関する基礎知識、解剖生理学、ヨガ実践に関する基礎知識とヨガインストラクター業務に関する職業能力を審査対象となります。
資格のキャリカレ(株式会社キャリアカレッジジャパン)
140以上の通信講座を提供する資格のキャリコレ。提供するヨガインストラクター養成講座では、リラックスヨガやコアヨガ、マタニティヨガ、シニアヨガ、キッズヨガなど6つヨガスタイルを学ぶことができ、ピラティスなど関連する資格も豊富です。
受講費用:56,000円 → インターネットからの申し込みで46,000円(税別)
取得までの期間:約2ヶ月
URL:https://www.c-c-j.com/course/healing/yoga-instructor/
formie(アンビスト株式会社)
受講申込数46000件を突破したオンライン資格ポータルのformieは、スマホで資格取得できるのが特徴。スキマ時間を有効活用できる通信講座のようです。
受講費用:35,000円(税抜)
取得までの期間:約1ヶ月
URL:https://formie.net/landing/37
2. 日本メディカル心理セラピー協会認定 ヨガライフセラピスト資格
ヨガの起源や歴史、代表的な流派、ヨガの効果等の基礎知識からヨガの呼吸法、食事法、ヨガのポーズなどヨガの実践的な知識を身に付けている方へ認定される資格です。
通信講座SARA (SARAスクールジャパン)
美容や健康、ボディケアに関する資格が豊富なSARA。1日30分で無理なく学習でき、スキマ時間を使って取得できる通信講座を提供しています。
また、ヨガライフセラピスト資格を取得できる講座では、合わせて日本インストラクター技術協会が認定するヨガインストラクターjp 資格をW取得することが可能です。
受講費用:ヨガ基本コース 59,800円、ヨガプラチナコース 79,800円(税込)
※プラチナコースは試験が免除されるそうです
取得までの期間:約2ヶ月
URL:https://www.saraschool.net/biyo/yoga/
調べてみると、その他にも通信講座を専門とするヨガインストラクター資格を認定する協会があり、それぞれ通信講座を提供する会社もあるようです。
各社ともに、サイトの内容が充実しているだけでなく、通信講座を始める前に資料を請求することができますので自分にあった通信講座を探してみてください。
ヨガインストラクター資格を通信講座で学ぶメリット
通信講座の特徴を見ると、通学制のヨガ資格と比較して自分の時間を最大限有効活用できると言えます。
仕事が忙しくまとまった休みが取れない、休みが不定期であると言った人は少なくありません。また、育児中の女性なら、休みがほぼないという生活状況であったりします。このような状況でも通信講座なら自分のペースで焦らず講座を受けることができます。
充実したカリキュラムとなっていますので、しっかりと、じっくりと理解していきながらヨガの知識を獲得できそうです。また、時間を気にせず、何回も繰り返し学べることもメリットかもしれません。
通信講座にはデメリットも
通信講座は、ヨガポーズなど実践を伴う技術力向上には通学制のスクールと比べて弱いと言えるでしょう。
教室で学ぶ場合、自分のポーズを修正してくれる先生がいますので、学んだ内容が実践できているか、細かに確認、修正できます。また、ヨガインストラクターはアジャストなどの指導法がとても大切です。これらは理論と実践が必要で、知識型学習のみでは習得が難しいでしょう。
映像での学習は利便性が高いですが、技術力や実践力を養う上では、やはり通学制にはかなわないでしょう。
もっと詳しく:安いだけでヨガインストラクター資格を選ぶのはNG? 初めての養成スクールの選び方
ヨガ資格通信講座がおすすめの人は?
通信講座の特徴とメリットを踏まえると、働きながら、育児しながらも、限られた時間の中で、しっかりとした知識体系でヨガを学ぶことができそうです。
ヨガ教室やスタジオでヨガを経験し、趣味で好きになったヨガをもっと深く学んでみたい。ヨガインストラクターとして独立までは考えていないが、ヨガをしっかり知りたい・学びたい。
現在の仕事や今後目指している就職の関係上、ヨガの知識が役に立つため、ヨガを体系的に学びたい。
こんなニーズを満たしてくれるのがヨガ通信講座ではないでしょうか。
ヨガ資格通信講座に向かない人は?
ただ、プロのヨガインストラクターとして独立・開業し、生計を立てて行こうと目指すのであれば、通信講座の勉強だけでは足りないかもしれません。
ヨガポーズは、身体の筋力、関節の柔軟性と解剖生理学が基礎になります。その上でポーズごとに決められた細かなアライメントを意識し、さらに呼吸と同期する体の使い方を学び、実践していかなければなりません。
また、レッスンを実際に行う際には、生徒を指導する上で必要なアジャストなどの具体的な方法を学ぶことも大切です。
自分のクラスを持って教えることを考えると、これらのスキルはとても重要で、知識だけでは埋められない技術力が求められます。
少なくとも通学制で通って勉強する受講生は、ヨガの実践力を磨いていますので、通信講座のみで取得した場合の実践力との違いは、どうしても出てしまうのではないでしょうか。
もっと詳しく:おすすめのヨガインストラクター資格 – キャリアアップのための資格養成コースの選び方
ヨガ資格取得の目的や目標を見つめることで通信講座を上手に活用
ヨガ資格通信講座のメリット・デメリットは、ヨガとの向き合い方でも変わってきます。通信講座の特徴を最大限活かす為には、まずは自分がヨガ資格によってどうなりたいのか?目的や目標をしっかりと見つめることが大切です。
通信講座の特徴とメリット・デメリットをしっかりと抑えた上で自分にあった選択をしていきましょう。
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