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マインドフルネス瞑想 – ビジネスパーソンの必須スキルの一つに

マインドフルネス瞑想が、ビジネスパーソンのスキル?これまでビジネスパーソンのスキルは時間管理や優先順位付けなどの生産性向上、そして思考法などが盛んに紹介されていましたね。今後はそれに加えて、自らストレス低減や集中力向上、創造性を高めるなどのスキルが必要になってくるかも。昨今のマインドフルネス瞑想が盛んに紹介されているのも、実はこれが背景にあるのかもしれません。

今やGoogleやFacebook、インテルなどのシリコンバレーを中心としたハイテク企業が社員のストレスマネジメントを目的に、こぞってマインドフルネス瞑想を研修として導入しています。確かに競争が激しい業界におけるビジネスパーソンにおいてストレスマネジメントは重要な課題です。

日本国内の企業でも産業医が置かれるようになり、ストレスとうつ病のケアを行っていますが、そもそもストレスとうつ病、そしてその中でマインドフルネス瞑想の役割について考えまています。

マインドフルネス瞑想の前に – 適度なストレスは脳を活性化

ストレスが悪いかというと、一概にそう言えないという調査結果が出ています。カリフォルニア大学の研究チームが行ったラットを使った動物実験によると、「突発的なストレスが適度にあると、神経細胞が大幅に増殖し、むしろ記憶力の向上に役立つ」そうです。

確かに、私たちは危機的な状況や恐怖を感じたとき、普段よりも素早く判断、迅速に行動を起こせます。脳が活性化されるからこそこのような反応ができるのでしょう。

極度のストレス状態が続くとうつ状態に

2013年10月に、NHKスペシャル「病の起源」では、最新のうつ病に関する研究について放映されていました。簡単に紹介すると、うつ病のメカニズムは意外にも5億2千万年前に誕生した魚の研究から明らかになってきたといいます。天敵から身の危険を感じた時、魚は戦う、または逃げるなど防衛のために即座に反応します。

この点は、カルフォルニア大学の研究結果と同じことが言えます。しかし、魚は極度の緊張状態の中で俊敏性が発揮されるのですが、緊張状態が続くと脳の「扁桃(へんとう)体」が暴走し、うつ状態になるのです。

そして700年前に誕生した人類は、上記のような防衛スキルを受け継ぎました。高度な文明社会を築き、天敵はいなくなったはずが、皮肉にも複雑になった社会や人間関係がストレスとなり、扁桃体を暴走させる要因になっているのだと言います。

このような話は、誰でも想像ができる話です。社会生活を営んでいるわたしたちは、会社などの複雑な人間関係の中でストレスは感じたことがあるはずでし、友人や知人の中にも実際に体調を崩した人もいます。

このような社会背景こそ、マインドフルネス瞑想が注目され、必要とされる理由でしょう。

マインドフルネス瞑想は、緊張と弛緩のバランススキル

結局、ここでもバランスが大切ということが言えそうです。仕事における適度なストレスは自己成長のために必要ですし、心にも良い作用をもたらします。一方、職場での人間関係の悪化、極度のプレッシャーの連続は、脳を活性化するどころがうつ病の原因となってしまうことが科学的にわかってきています。

現代社会では、仕事は人生の大部分を占めます。男性とともに女性もビジネスパーソンとして、ハイプレッシャー下で結果を求められる環境にあったり、上司の方針に左右され働かなければならない環境の方も多いでしょう。私たちの外側にストレスの要因がある中で、私たちは心のバランスを上手に整えていくことが求められているわけです。

ここでマインドフルネス瞑想の出番です。

ハイパフォーマンス実現のための必須スキルになる

また、マインドフルネス瞑想は、ストレス低減だけではなく、創造性の向上、生産性向上、他人への思いやりが育まれるといった効果も科学的に実証されています。また、リーダーシップにおいては、組織内でマインドフルネス瞑想の拡散が求められると考えられ始めました。

また、スティーブ・ジョブスが瞑想の実践者だったことは有名ですが、ビル・ゲイツ、最近ではスクウェアのジャック・ドーシーなどビジネス界のトップも瞑想を日常に取り入れています。ハイプレッシャー下におかれたトップが瞑想を取り入れていることは説得力がありますね。

これまでビジネスパーソンのためのスキルといえば、時間管理や優先順位付け、物事を整理するための思考術やフレームワーク思考。こうしたスキルはビジネスパーソンの生産性向上に寄与してきましたが、今後はこのようなスキルに加え、ハイパフォーマンス実現のためのスキルの一つとしてマインドフルネス瞑想は位置づけされていくのかもしれません。

マインドフルネス瞑想の効果や方法は、こちらで記事にしています。ぜひ、気になったら実践してみてください。


参照元:


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Yu Staff

最初はサーフィンのために始めたヨガですが、ヨガから、ワークアウトや食事、呼吸法、瞑想など、もっぱら人間の脳、身体と心の繋がりへの興味が尽きない。最近はビジネス書よりもこれらをテーマにしたノンフィクションばかり読んでいます。