ヨガ

米調査で明らかに – ヨガインストラクターはアクティブでポジティブ、エシカルな生活スタイル

2016 Yoga in America Studyによると、一般的な人に比べ、ヨガインストラクターはスポーツにより取り組み、自分の能力に対してポジティブ、そしてエシカルだという調査結果が出ています。ヨガインストラクターのライフスタイルと生態が垣間見られる同調査から最新の結果をお届けします。

あまりヨガに関する調査を目にすることはありませんが、アメリカでは米ヨガ専門誌「Joga Journal」と世界的なヨガインストラクター資格団体である米ヨガアライアンスが共同調査「2016 Yoga in America Study」を行なっています。

この研究調査はアメリカのヨガ産業を広範囲に調べており、市場規模の推移からヨガする人々の動向まで詳細にわたって調査を実施しています。この調査の中には、ヨガインストラクター(研修中の人を含む)にフォーカスした調査があるのですが、なかなか面白い結果を提供してくれています。

今回は、これらの調査結果を引用し、ヨガインストラクターの生態についてご紹介していきましょう。

ヨガインストラクターはとってもアクティブでスポーツ好き

上の図は、一般的なアメリカ人とヨガインストラクター(ヨガインストラクター勉強中の方を含む)が、ヨガの他に、どんなスポーツを実践しているか回答させ、それぞれを比較したもの。

まず気づくのは、一般の人は「上記に記載しているどのスポーツにも取り組んでいない」という回答が54%と最も多いのですが、ヨガインストラクターはそれに対して2%。つまり、ほとんどのヨガインストラクターは何らかのスポーツに取り組んでいることがわかります。

同時に、一般的なアメリカ人と比較して、ヨガインストラクターはいずれのスポーツにおいても高い比率となっています。例えば、ランニングは二つのグループに共通して取り組まれているスポーツですが、一般的な人は2割の方が取り組んでいますが、それに対してヨガインストラクターは6割の方がランニングをしていると回答。

ヨガインストラクターはその他、グループエクササイズ、サイクリング、ピラティスをやっている方が多いですが、全てのスポーツで一般的なアメリカ人を上回っています。

ヨガインストラクターは、一般の人よりも日常的に体を動かしており、スポーツに関して熱心で非常に活動的であることがわかります。

ヨガインストラクターは自分に対してとてもポジティブ

こちらは自分の精神面や体力面の能力について、自分が当てはまるものに回答を促す質問です。ヨガインストラクター(緑色のバー)、ヨガ実践者(黄色のバー)、そしてヨガをやっていない人(赤のライン)のグループに分け、それぞれ具体的な質問をぶつけています。

選択肢は左から、

  • 私は精神的に明確であることに自信を持っている
  • 私はバランスが整っている
  • 私は体力的に強い
  • 私は俊敏または機敏に動ける
  • 私はコミュニティへ貢献している
  • 私は可動域が広く柔軟性がある

となっています。

全ての回答において、他の二つのグループと比較してヨガインストラクターはどの選択肢に対しても「当てはまる」と答えており、ついでヨガ実践者、一般的なアメリカ人となっています。

このことからヨガを深く実践すればするほど、自らの能力に対してポジティブに捉える傾向にあることがわかります。

ヨガインストラクターはエシカルに本気

ヨガインストラクターは、環境問題や社会的課題に対しても一般的な人々よりも高い関心を寄せる傾向にあるようです。

この調査は、ヨガインストラクター、ヨガ実践者、それ以外の一般的な方とグループに分け、以下の選択肢に当てはまるものを答えさせています。(当てはまるものは全てチェック)

左から

  • 持続可能性が高く、地元の食材を食べるよう心がけている
  • 環境保護を心がけて生きている
  • 地域コミュニティに対して時間を割いている
  • オーガニックフードを購入する
  • 天然由来の健康グッズ、そして美容商品を使っている
  • 瞑想している
  • これらの全てに当てはまらない
  • 私はヴェジタリアンである

という選択肢となっており、ヨガインストラクターとヨガ実践者は一般的な人々に比べ、環境や食事に強い意識を向けている傾向があることがわかります。

特にヨガ実践者と一般的な人は、何も当てはまらないという回答を除いて、左から比率が下がっていく傾向にある中、ヨガインストラクターは反対に高まっていく傾向にあります。

ヨガの経験が深まるほど、環境問題や社会的課題に対して高い関心と実践的なアクションを行なっていると言えそうです。

ヨガを深めればあなたも変わる

あくまでもアメリカを対象にした調査ですので、すなわちここ日本に当てはまるものではありません。しかしヨガを深めていくと、積極的にスポーツに取り組み、自らの能力をポジティブに捉え、環境問題や社会的課題に自ら関わっていくという傾向があると言えそうです。

確かに周りのヨガインストラクターの方々を見ると、常に笑顔で明るい方が多い印象です。そしてアクティブであることはもちろん、素で綺麗な性格の方が多いように思えます。また、心から尊敬できるヨガインストラクターの方は、思慮深く、何事にもポジティブなのかもしれません。

アクティブでポジティブ、そしてエシカルなライフスタイルを送るならヨガインストラクターになるのが早いのかもしれませんね。

Yu Staff

最初はサーフィンのために始めたヨガですが、ヨガから、ワークアウトや食事、呼吸法、瞑想など、もっぱら人間の脳、身体と心の繋がりへの興味が尽きない。最近はビジネス書よりもこれらをテーマにしたノンフィクションばかり読んでいます。