さて、アーユルヴェーダの体質の特徴も最後です。ヴァータ(ワータ) ピッタ カパの3つの複合(混合)体質、ヴァータ・ピッタ・カパ体質(トリドーシャ体質)の特徴についてご紹介します。
それぞれの体質の特徴は、「ヴァータ(ワータ)体質の特徴」、「ピッタ体質の特徴」、「カパ体質の特徴」のページで詳細をまとめています。以下ではヴァータ ピッタ カパ体質の全体的な特徴をご紹介しますね。
ヴァータ(ワータ) ピッタ カパの3つの複合体質は、3つのドーシャそれぞれの悪い面を持ち合わせており、どのドーシャのバランスも崩しやすく、乱れやすい弱点があります。
肉体的には、中肉中背でバランスが取れた体型で病気になりにくいのですが、どの季節でも体調が悪くなることがあり得るため、日頃から心身の変化に気を配ることが大切です。また、とても絶妙なバランスで保たれている体質なので、一度バランスを崩すと、全てのドーシャが悪化してしまう傾向があります。一度体調を崩すと、調子を整えるのに時間がかかってしまうことにも注意が必要です。
食事においても、全てのドーシャの特徴を兼ね備えているため、それぞれの特徴を参考に、味付けや食材は満遍なく、バランス良く摂取するよう心掛けましょう。
一方で3つのドーシャの良さを併せ持ち、とても強みとなる良い面もあります。
ヴァータ ピッタ カパ 体質は、3つのドーシャが同じ割合で保たれているため、ヴァータ体質の機敏で活発、軽い体、頑張りなど、ピッタ体質のチャレンジ精神、集中力の良さ、負けず嫌い。そして、カパ体質の誠実、落ち着き、愛情の深さ、思いやりなど全てを持ち合わせていますから、頼り甲斐がありそう!
純粋なそれぞれのドーシャ体質者よりも、ヴァータの軽やかさと発想力の豊かさ、ピッタの行動力と知性の鋭さ、カパの持久力の強さと慈愛深さが合わさることで、柔軟性があり、偏りなく充実していると言えます。
何かと悪いこともある反面、それぞれの良さを併せ持つ、ヴァータ ピッタ カパ体質の方は、理想的とも言えますが、その数はごく少なく、とても稀です。
これまでドーシャの特徴や性質などを数回に分けて解説してきました。アーユルヴェーダは体質を事前に把握して、ドーシャに適した対処を日々の生活の中で行っていくという考え方です。それと比較し西洋医学は、身体が悪くなったら、その原因を探って対処するという対処療法。
どちらが良いということではありませんが、予防において、アーユルヴェーダは一つのメソッドとして確立されてきたので、どうすべきか?!が分かり、日々の生活の中に取り入れることができるわけです。ヨガを実践している方はもちろんのこと、真の美容を追求していければ、身体にいいものを積極的に取り入れようと普段の食事や健康を見直そうとする方も多いと思います。アーユルヴェーダはそんな方々のために、日々の食事と健康に指針を与えてくれるのです。
今後は、ドーシャ別に取り入れるべき食材や避けた方が良い食材など、ご紹介していきます。お楽しみに。
いざ、アーユルヴェーダにのっとった食事をしようと思っても、どうも、アーユルヴェーダの食事というと難しく思われがち。今回はアーユルヴェーダとは?を理解できるようわかりやすくまとめてみました。
アーユルヴェーダにおけるドーシャは、自分の体質を整える方向性を決める上で大切な役割をもっています。アーユルヴェーダを理解する上で大切なドーシャについて説明します。
西洋医学では原因不明とされがちな”なんとなくの身体の不調”ですが、アーユルヴェーダでは本来の自分のバランスが崩れた状態と考えます。現在の体調を本来の体調へ戻すことを思想とするアーユルヴェーダの”プラクリティ”と”ヴィクリティ”。アーユルヴェーダを理解する上で大切となる考え方について解説します。
前回までにアーユルヴェーダの大切な考え方として、ドーシャとプラクリティ、ヴィクリティについて説明してきました。今回はあなた自身のプラクリティを知るための質問表を用意しています。これで自分のプラクリティとドーシャを把握してみましょう。
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)の一つである「ヴァータ」。ヴァータは「空」と「風」の要素からなり、風のように「動く」性質を持ちます。本記事では、ヴァータでバランスを崩しやすい原因と日常で気をつけるべきことをまとめています。
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)のうち「ピッタ」について解説します。ピッタは「火」と「水」の要素からなります。本記事では、ピッタ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などを理解し、日常で心がけることなどをまとめています。
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)、「カパ」についてです。カパ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などをまとめています。カパは「地」と「水」の要素からなり、身体構造のほとんどを作り上げます。
アーユルヴェーダのドーシャ。ヴァータ ピッタと二つの複合的な体質を持つ人もいます。活発で働き者の一方でストレスを溜めがちという性格と特徴を持っているなど、ヴァータ ピッタ体質の特徴をもとに、特に気をつけたい季節のほか、避けたほうがいいことなど、まとめています。
ヴァータ カパと二つの複合(混合)体質を持つ人の特徴と性質を解説します。優しい性格を持ち平和主義のヴァータ カパ体質ですが、何事にも我慢が過ぎてストレスを溜め込んでしまいがち。そして寒さに弱いという性質を持ちます。
アーユルヴェーダのドーシャ(体質)。今回で最後となる体質は、ヴァータ ピッタ カパ です。3つの性質を持ち合わすこの複合体質は、良さもある反面、弱点も。。この体質を持つ方は少ないはずですが、この体質と診断された方は参考にしてみてくださいね。