栄養と食事

前向きな自分になるには食事から – 日々の食事を知り消化力をあげる

ヨガを生活に取り入れると、次第に普段の食事の内容が気になってくる、というお声をよく聞きます。そこで、いざ、アーユルヴェーダにのっとった食事をしようと思っても、どうも、アーユルヴェーダの食事というと難しく思われがち。今回はアーユルヴェーダとは? を理解できるようわかりやすくまとめてみました。

アーユルヴェーダとはなんでしょう? アーユルヴェーダの考え方としては、自分がおいしくないと感じるものを無理に食べることよりも、食を通じて自らの活力を上げることが大切だと考えています。自らの活力を上げるとは、つまり、自分の体質に適した食材を取り、“消化力(アグニ)”を上げる、ということです。

ストレスを予防し消化力(アグニ)を高めれば前向きな自分になれる

私たちの健康は、どのように食物の栄養を消化、吸収し、利用するかに大きく左右されます。消化のエネルギーが弱い、または乱れていると、胃痛、下痢、便秘のほか、倦怠感、頭痛、苛立ち、集中力の低下、睡眠障害、免疫低下など、全身的な症状が現れ、思考や感情、やがては人柄にも影響を及ぼします。

また逆に、ストレスが強まると、消化酵素の流れが弱まり、消化や吸収が低下したり、胃の中に過剰な塩酸が発生して胃や腸の内壁を傷つけるなど、抑制された感情やストレスが消化力にも影響を及ぼすことは科学的にも実証されています。

私たちは食べるもの、見るもの、聞くもの、触るもの、味わうものすべてを消化します。

アーユルヴェーダでは、消化力が十分あれば、未消化物からなる体内の毒素(アーマ)の発生を防ぎ、思考や感覚が明晰かつ鋭くなり、生活を前向きな方向に向けるエネルギーを得ると考えます。逆に消化力が弱まると、思考や知覚に鈍さや停滞をもたらすのです。

心身のケアには、食事のアプローチも大切

ストレスの予防は健康の鍵です。日々、アーユルヴェーダにおけるあなたの体質にあった食事を取り、消化力を上げることと、呼吸や瞑想、アーサナによるマインドフルネスの実践によりストレスを軽減することは、心身のバランスを保ち、健康へと繋がるというわけです。

食事は生きていくのに欠かせない、大切な時間。嫌いなものを食べるというストレスは、消化酵素の流入が抑制されてしまいます。見るもの、味わうもの、すべてが消化に繋がるのなら、無理なく、おいしくいただきたいですよね。

TULAでは、アーユルヴェーダの考え方に加え、日本食として取り入れやすいマクロビオティックもご紹介し、体質ごとに、普段の生活に取り入れやすい食材や、実践しやすいレシピのご提案、消化力の上げ方などもお伝えします。

 


はじめてのアーユルヴェーダ ガイド

アーユルヴェーダの基礎

アーユルヴェーダとは? 前向きな自分になるには食事から – 日々の食事を知り消化力をあげる

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体調が崩れたその後に – 対処の方向性を示すドーシャとは?

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身体の不調?自分の本質(プラクリティ)を知れば回復への道筋が見えてくる

西洋医学では原因不明とされがちな”なんとなくの身体の不調”ですが、アーユルヴェーダでは本来の自分のバランスが崩れた状態と考えます。現在の体調を本来の体調へ戻すことを思想とするアーユルヴェーダの”プラクリティ”と”ヴィクリティ”。アーユルヴェーダを理解する上で大切となる考え方について解説します。

アーユルヴェーダの体質(ドーシャ)

アーユルヴェーダ体質診断 – 自分の体質(ドーシャ)を知り体調管理に生かそう

前回までにアーユルヴェーダの大切な考え方として、ドーシャとプラクリティ、ヴィクリティについて説明してきました。今回はあなた自身のプラクリティを知るための質問表を用意しています。これで自分のプラクリティとドーシャを把握してみましょう。

アーユルヴェーダ ヴァータ(ワータ) – 風のように変化が激しく不規則になりがち

アーユルヴェーダのドーシャ(体質)の一つである「ヴァータ」。ヴァータは「空」と「風」の要素からなり、風のように「動く」性質を持ちます。本記事では、ヴァータでバランスを崩しやすい原因と日常で気をつけるべきことをまとめています。

アーユルヴェーダ ピッタ – チャレンジ精神が旺盛で負けず嫌い

アーユルヴェーダのドーシャ(体質)のうち「ピッタ」について解説します。ピッタは「火」と「水」の要素からなります。本記事では、ピッタ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などを理解し、日常で心がけることなどをまとめています。

 

アーユルヴェーダ カパ体質 – 食事が好きで食べることで心の安らぎを得る

アーユルヴェーダのドーシャ(体質)、「カパ」についてです。カパ体質の特徴やバランスを崩しやすい原因などをまとめています。カパは「地」と「水」の要素からなり、身体構造のほとんどを作り上げます。

アーユルヴェーダの複合体質(ドーシャ)

ヴァータ ピッタ体質の特徴 – 活発で働き者だがストレスに注意

アーユルヴェーダのドーシャ。ヴァータ ピッタと二つの複合的な体質を持つ人もいます。活発で働き者の一方でストレスを溜めがちという性格と特徴を持っているなど、ヴァータ ピッタ体質の特徴をもとに、特に気をつけたい季節のほか、避けたほうがいいことなど、まとめています。

ヴァータ・カパ体質の特徴 – 人に優しいその一方で我慢が過ぎる

ヴァータ カパと二つの複合(混合)体質を持つ人の特徴と性質を解説します。優しい性格を持ち平和主義のヴァータ カパ体質ですが、何事にも我慢が過ぎてストレスを溜め込んでしまいがち。そして寒さに弱いという性質を持ちます。

ヴァータ ピッタ カパ体質の特徴 – 3つのドーシャの良さと弱点を併せ持つ

アーユルヴェーダのドーシャ(体質)。今回で最後となる体質は、ヴァータ ピッタ カパ です。3つの性質を持ち合わすこの複合体質は、良さもある反面、弱点も。。この体質を持つ方は少ないはずですが、この体質と診断された方は参考にしてみてくださいね。

早坂 理恵

早坂理恵 | Rie Hayasaka / Mangala Arati。女優。8歳でデビュー。演技の勉強を始めて間も無く、NHK朝の連続テレビ小説のキャストに選ばれる。18歳で上京し数々の現場で経験を積む中、持病である心臓の病と比較的新しい「脳脊髄液減少症」を発症。芸能活動を休止。現在、復帰したものの今もなお治療中。プライベートではヨガをライフワークとし、水素美容分野での活動(「水素美容のひみつ」著者)。全米ヨガアライアンス RYT500, RPYT(マタニティヨガ), RCYT(キッズ), シニアヨガインストラクター / アシュタンガヨガインストラクター / フィジカルトレーニングインストラクター / Yoga Ed. PI1・PI2修了 Yoga Ed. エデュケーター / 国際食学士 / マクロビオティックセラピスト / アーユルヴェーダベーシック / アンチエイジングアドバイザー / 健康美肌指導士 / 美肌食マイスター など複数の資格を有すなど、心と身体の真の健康をテーマに活動を行っている。