ヨガとは？からはじまり、流派や呼吸、瞑想、チャクラ、八支則について詳しく解説してくれています。個人的に特筆すべきと思ったのは、ヨガの流派についてそれぞれ特徴、歴史と現状などを細かく説明してくれているところ。正直、はじめての段階で数ある流派を選ぶのは至難の技。これほどまで網羅していくれているのもなかなかお目にかかれませんので、これからヨガをはじめる人は選ぶ前に読んでおくといいかもしれません。
そして、アーサナ、呼吸法、瞑想で構成されるヨガの効果は様々な効果が期待できますが、一方、わかりにくいですよね。例えば、ダイエット効果。ダイエットはヨガの直接的な効果というよりも、間接的な効果といったほうがいいですが、本書は、ヨガの直接の効果と間接的な効果の因果関係を明らかにして、チャートで説明してくれているなど、わかりやすく解説してくれています。正しい理解に役立つ内容です。
また、インド、LA、NYなど世界のヨガ事情も多くの写真付きでキャッチアップ。まさにヨガを知る上で必要なこと、深めるために役立つこと、全てを網羅しているので初心者はもちろん、経験者も持っておいたほうが良い一冊です。
それぞの章の中で、概要から、詳細、プラスアルファで知っておきたい情報、そしてQ&Aという流れで詳しく掘り下げていく構成となっています。巻末のヨガ用語辞典なども掲載されているので、初心者の方であれば概要だけ。そして経験者にとっては、より深い理解のために参照するなど、使い勝手が良さそうです。
ヨガは、その深さゆえ、ヨガを哲学的に探求するための書籍はたくさんあります。もちろん素晴らしい発見をもたらす内容であるものの、抽象的な内容であるがゆえ、はじめて読むと理解に苦しむ方も多いと思います。そうした中で本書はわかりやすさと深さのバランスがちょうど良いと言えるかもしれませんね。
Kindle版もあるので、iPadなどで常に携帯して見返せるのもうれしいです。