普段の生活では気づけない「幸せ」のこと
私たちは常に何かに満たされたいと思っていますが、求めれば求めるほど、その何かがわからなくなったり、遠のいていくものです。気づくと過食や衝動買いなどの行動に走る自分に後ろめたさを感じつつ、その奥にある気持ちが満たされないばかりに悪循環を断ち切れません。そんな方へヴェーダは物事を好転させる秘訣を教えてくれています。それは意外と簡単なこと、「人の幸せを喜ぶ」ということでした。
私たちはなぜ、この地球に生を受けたのでしょうか。何の目的で、何のために。。。皆さんそれぞれに思うこともあるかと思いますが、どうせなら、あまり辛いことや悲しいことは経験せず、幸せに楽しく、生を全うしたいですよね。
ヴェーダの一種であるアストロロジー（占星術）では、「私たちがこの地球に生を受けた瞬間に、今世で経験する苦しむ量や楽しむ量などが、あらかじめ決められている」と言われています。
因果応報のこの世界で、前回までの生で行った自分の行いによって、既に決められているのです。すべて自分で起こしていることなので、何かあっても誰も責めず、起こる現象を受け入れるようにしてみて下さい。
かと言って、自分を責めたり真面目になり過ぎないで下さいね。嫌なことがあったら、「そっか、きっと前に何かやっちゃったんだな。次は良いことで挽回するぞ。」くらいの気持ちで、少しずつ、この因果応報の世界を理解していきましょう。
ここで少し、「本当の自分」についてお話ししたいと思います。私たちは魂である、と聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、まさにその通りです。
簡単に説明しますと、本来の私たちは「魂」で、その魂（本体）があり、次に心（幽体）という下着を着て、その上に体（肉体）という上着を着ています。
ですから、亡くなった方に会われた方はわかると思いますが、生命エネルギーである魂の抜けた体は機能しなくなり、肉体という物質となります。魂である私たちは、死んだらまた次の服（肉体）を得て、次の生（来世）を生きます。この繰り返しが輪廻転生です。
恐らくほとんどの方が、自分はこの体・心だと思っているかと思いますが、実はそうではありません。この体はあくまでも上着であり、本当の自分は、「永遠で至福と知識に満ちた、魂という素晴らしい存在」なのです。
すぐに理解できなくても、そのことを頭の片隅に置いてみて下さい。徐々にこの四次元・肉体次元で起こる様々なことが、取るに足らないことに思えてくるはずです。
この事実を思い出すだけでも、幸せだと感じられるようになってきます。
本来の私たちは、先程お伝えしたように素晴らしい質を持った存在なのに、意識が曇っていて純粋でないために、この世界の様々なことに影響され、その事実もわからなくなっている無知の状態なのです。あるいは幻想に入っていると言われます。
幸せの定義は人それぞれ異なると思いますが、まず、幸せになりたくないという人はいないはずです。悩みやストレスもなく、毎日ハッピーに過ごせたらどんなに楽でしょうか。
幸せになる一番簡単な方法は、「幸せな人の近くにいく（接する）こと」です。以前、愛は伝染するとお伝えしました。同じように、幸せオーラ全開の人に近づいて、こちらまで顔がほころんでしまった、なんて経験をしたことはないでしょうか。
幸せも伝わるのです。本来の私達は既に、至福という幸せの中でも最上の質を持っているのですから、自分の意識を純粋にしていけば、必ず幸せをはっきりと感じられます。
以前、師から、「人の幸せを素直に喜べるようになったら、自分も幸せになったということ」だと教わりました。
人の幸せを心から喜べない時も、時にはあると思います。私も以前は、幸せで輝いている人が苦手でした。眩し過ぎて、自分とは住む世界が違うのだと思い、近付きたくありませんでした。
ですが勇気を持って一度近付いてみると、彼らの持つ大きくて優しくて幸福なエネルギーにやられて、いつのまにか心地良くなっていたことに気付きました。
自分の持っていたネガティヴな感情が包み込まれるような感覚になり、そして自分も幸せになれば、同じように周りの人を幸せに引き込んでいくことが出来るのだと実感しました。
幸せな人の近くにいくだけでいいの？と思うかもしれませんが、それくらい簡単でないと、忙しい現代を生きている私達には続けられません。ぜひ明日から、幸せな人を見つけて近付いて感じてみて下さい。
そして自分も幸せになって、周りの人にも惜しみなく幸せを分けてあげて下さい。そんな幸せの連鎖がいつまでも途切れませんように。
Radhe Radhe