上向きの杖のポーズ
ウールドヴァ ダンダアサナ
PHOTO: DAISUKE MIURA
上向きの杖のポーズ(ウールドヴァ ダンダアサナ)を継続して行うと、健康になり、脳の血行もよくなると言われる。また、伝統的な文献によれば、このポーズは心身を若返らせ、思考能力を向上させ、頭脳を明晰にするとも。
ヨガの古典によれば、シールシャアサナはすべてのアーサナの王であるとされている。なぜなら、赤ん坊が生まれるとき、普通はまず頭が先に出て、次に手足が出る。先に出てきた頭蓋骨は、神経系と感覚器官をコントロールする脳を覆うものであり、脳は、知性、知識、識別力、知恵、および力の座。即ちそれはブラフマン、魂の座である。
膝立ちになり、肘同士を掴んで肩幅の距離を作る。肘はそのままで指を組み、腕と手で三角形を作る。両手はコップのような形にして両手小指側を床に付けておく。
頭頂部を床に付き、後頭部をコップ状の手のひらにあてる。額や後頭部が床につかないようにする。指は組んだままで緩まないように注意。緩むと手に体重がかかり、腕が痛くなる。
頭の位置が決まったら、両足をまっすぐ伸ばして床から膝を上げる。つま先をできるだけ頭部に近づけ、かかとは床に押し付けて背中はまっすぐにしておく。背骨および背骨の中央部を伸ばすようにして、つま先をゆかから離す。両足をまっすぐ伸ばして同時に上げる。
息を吐きながら両足を上げ、床と平行にする。首と上体は床と垂直ではなく、少し後方に倒す。
息を吐きながらゆっくりと両足を下ろし、両膝を曲げ、頭を床から上げる。
ポーズ名
日本語名
上向きの杖のポーズ
英語名
Hare Pose
サンスクリット語名
ウールドヴァ ダンダアサナ
Urdhva Dandasana
禁忌並びに注意事項
- 首に怪我・故障がある場合
- 低血圧がある場合
- 高血圧がある場合