魚のポーズ
マッツヤーサナ
PHOTO: DAISUKE MIURA
魚のポーズ(マッツヤーサナ)は、背中がよく伸展し、胸も広がることで呼吸が十分に行える。同時に首を伸ばすので甲状腺を刺戟する。また、骨盤周辺の関節を柔軟にすることができると言われている。
マツヤとは「魚」のこと。昔々、世界全体が堕落して大洪水にみまわれようとしていたとき、ヴィシュヌが魚(マツヤ)の姿となり、マヌ(ヒンドューのアダム)に差し迫る危機を警告したと言われる。この魚はマヌとその家族と7人の聖人を船にのせ、自らの頭の角につないで運び去った。この魚はまたヴェーダ経典を洪水から救ったとされる。
脚を伸ばし、仰向けに寝そべる。腕を腰に移動させ、手のひらを臀部の下の床につく。
前腕を床に押し付け、肘は開かずに上腕と方を上げ、胸を山なりにする。前方を見つめ、頭を上げたまま胸のアーチを喉にまで広げていく。顎を首から離していき、喉を伸ばす。頭頂を後ろに傾け、肘を広く左右に開いて、頭頂をそっと床につける。腰から思いきり上体を持ち上げ、胸骨を空に向けて押し上げる。
胸骨を持ち上げ、恥骨から喉までのアーチをさらに湾曲させる。左右の肩甲骨をすり合わせ、方を下げながらさらに胸を上げる。両足の内側を押しつけ合う。身体の前部を使って呼吸をしながら、身体が開く心地よさを味わう。
息を吐きながらゆっくりと元の状態に戻る。
ポーズ名
日本語名
鋤のポーズ
英語名
Plow Pose
サンスクリット語名
ハラーサナ、ハラアサナ
हलासन
halasana
禁忌並びに注意事項
- 腰痛の場合
- 首に怪我・故障がある場合
- 高血圧/低血圧の場合
- 片頭痛
- 不眠症