屍のポーズ / 亡骸のポーズ
シャヴァーサナ
PHOTO: DAISUKE MIURA
屍のポーズ(シャヴァーサナ / シャバーサナ)は、疲労を取り除き、心に平安をもたらす。プラーナをコントロールする上で上体の神経が重要で、身体をぎこちなく動かさず、安定して落ち着いた深い呼吸をすることで神経を静め、心を落ち着かせる。
シャヴァあるいはムリタとは「死体」という意味。このポーズの目的は死体をまねること。生命が尽きると、身体は止まったままになり、わずかな動きもなくなる。しかし、このポーズは意識をはっきりさせたままにする。しばらくの間、動かずに心を静かにさせ、くつろぐことで、リラックスすることを学ぶ。
仰向けで死体のように寝る。両手は手のひらを上向きにし、腿から少し上の方の床におく。
目を閉じる。もしできたら、黒い布で目を覆う。両かかとをそろえ、足先は自然に離す。
できるだけ深い呼吸をする。この呼吸を続けると、呼吸は次第に深くゆっくりになる。このとき少しも動かないで、身体や背骨の位置を変えないこと。
意識を深くゆっくりした呼吸をすることに集中すれば、鼻腔に、息による熱を感じない。顎を緩め、舌を自然にし、瞳孔はあるがままにまかせておく。完全にくつろぎ、息をゆっくりと吐き切る。
心が乱れるときは呼気の後、無理のない程度にしばらく息を止める。15〜20分間保つ。初心者はこの状態で眠ってしまうことがある。しかし、神経が徐々に落ち着き、安定すると、完全にリラックスでき、爽快になる。よくくつろげた場合は、エネルギーが後頭部からかかとに向かって流れるように感じる。決してその逆に流れるものではない。人により、身体全体がのびるように感じることもある。
ポーズ名
日本語名
屍のポーズ、亡骸のポーズ
英語名
Corpse Pose
サンスクリット語名
シャヴァーサナ शवासन savasana
ジャンル
目的・効果
禁忌並びに注意事項
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- ※ 参考文献:ハタヨガの真髄_600の写真による実技事典