コールドプレスジュースはたっぷりの野菜や果物を摂れます。しかし、中身が大事なのは言うまでもありません。消化力(アグニ)を上げるために、自分の体質(ドーシャ)に適した食材を選びたいもの。今回はアーユルヴェーダ的視点で各ドーシャ別に適した野菜と果物のリストを作成しましたので、是非とも参考にしてください。
前回お話ししたように、コールドプレスジュースは、食生活の乱れからくる、栄養不足や偏りが気になる時、胃腸を休めたい時などにサポートしてくれます。また、ブレンドする食材の組み合わせによって、便秘の改善やアンチエイジング、むくみの解消や疲労回復など、様々な効果が期待出来ます。
しかし、自分の食生活や健康へ取り入れていく上で闇雲に野菜や果物を摂るのではなく自分の体質と体調に適した食材を選ぶことでグッと効果が上がります。
そして、今回はコールドプレスジュースを一歩進めて自分の生活に取り入れるために、素材の選び方をアーユルヴェーダ的視点でまとめていますので、参考にしてみてください。
消化や吸収が早いコールドプレスジュースは、アーユルヴェーダから見てもよし
アーユルヴェーダでは、何よりもまず消化力(アグニ)を上げることが大切だと考えます。前回の記事で説明した通り胃腸に負担をかけやすいスムージーに比べて、不溶性食物繊維が取り除かれたコールドプレスジュースはサラリとした液体に仕上がります。
なので、コールドプレスジュースは消化器官に負担をかけずに、身体が素早く栄養を吸収し、消化できるので、アーユルヴェーダ的にもGood。消化に使うエネルギーの負担が少ないため、デトックスに集中してエネルギーを使うことができるというのも利点の一つですね。
まずはオーガニック、無農薬や減農薬のものが安心
コールドプレスジュースは、生の野菜や果物をそのまま圧搾するため、安全面を考慮して素材にもこだわった方がいいです。
より安心して飲めるよう、無農薬や減農薬の野菜や果物を使用するため、専門店の価格は、一杯400〜500mlのジュースが1000円前後と割高です。しかしその一杯には、水を一切加えずに、無農薬や減農薬の野菜や果物が約1kgも使用されているので、食材調達にも費用がかさみます。少々割高になってしまうことはやむを得ないかも。
ドーシャ別 コールドプレスジュースに適した野菜と果物リスト
そして、実際の野菜と果物をどう選ぶか?以下、アーユルヴェーダ的視点で、ドーシャ別に良い食材、悪い食材のリストをご用意しました。
ご自身の体質に合った食材を使ったレシピを選び、ドーシャバランスの乱れを整えることで、より効果を感じやすくなるはずです。各ドーシャ毎におすすめの野菜と果物をまとめましたので、ショップでのメニュー選びや、自宅でのレシピ作りの参考にしてみてください。
ヴァータにいい食材
実は、ヴァータ体質の人は生野菜やサラダなど、身体を冷やすものは適しません。そもそもサラダには”冷・軽・乾燥”のヴァータの性質がつまっているので、コールドプレスジュースを作るときに気をつけるとともに、サラダが食べたい時は少量を、なるべくクリーミーなドレッシングをかけて食べるようにしましょう。
野菜類:
人参、きゅうり、ズッキーニ、パクチー、生の玉ねぎ、大根、ミント、にんにく、アスパラガス、ビーツ、さやいんげん、オクラ、かぼちゃ、かぶ、さつまいも、カリフラワー、芽キャベツ、ブロッコリー、生のキャベツ、マッシュルーム、パセリ、ニラ、オリーブ、たまねぎ(調理済み)、ほうれん草(要調理)、トマト(要調理)
果物類:
甘い果物、アプリコット、ココナッツ、ぶどう、あんず、アボカド、苺、レーズン、ベリー類、すもも、桃、デーツ、みかん、イチヂク、パパイヤ、マンゴー、レモン、さくらんぼ、グレープフルーツ、ライム、メロン、オレンジ、パイナップル、プラム、熟して果汁の多いフルーツ、フルーツジュース
ヴァータには避けた方がいい食材
野菜類:
生野菜、ナス科の食べ物、ナス、ジャガイモ、ピーマン、唐辛子、さつまいも、カリフラワー、キャベツ、カルダモン、コリアンダー ※
※コリアンダーは摂りすぎると身体を冷やす作用があるので注意。
果物類:
りんご、ざくろ、バナナ、スイカ、渋柿、アイスクリーム、乾燥しているドライフルーツ※
※ドライフルーツは一晩水につけて柔らかくしてから食べましょう。
ピッタにいい食材
ピッタ体質の人には、身体の熱を取ってくれる食事がおすすめです。冷たくてマイルドな味付けで、野菜中心の食事が好ましいです。ですので、生野菜のサラダや、果物やジュースなども積極的に取ると良いです。
野菜類:
アスパラガス、きゅうり、人参、カリフラワー、ブロッコリー、蓮根、かぼちゃ、ほうれん草、レタス、キャベツ、芽キャベツ、コリアンダー、パクチー、葉野菜、生野菜、緑黄色野菜、ズッキーニ、セロリ、サヤインゲン、ニラ、マッシュルーム、玉ねぎ、えんどう豆、サツマイモ、じゃがいも
果物類:
バナナ、りんご、苺、パイナップル、ザクロ、ぶどう、赤ぶどう、スイカ、西洋なし、梨、柿、桃、オレンジ、アプリコット、アボカド、デイツ、いちじく、マンゴー、メロン、プラム、プルーン、レーズン、赤ぶどう、よく熟して甘味の多いもの
ピッタには避けた方がいい食材
野菜類:
とうもろこし、なす、じゃがいも、トマト、ラディッシュ、ニンニク、唐辛子、乾燥生姜、生玉ねぎ
果物類:
柑橘系のフルーツ(レモン、みかん)、ドライフルーツ、ナッツ類、ハチミツ
カパにいい食材
カパ体質は冷性なので、氷水やアイスクリームなどは避け、軽く、ドライで温かい食事が好ましいです。また、オイルやバター、ギーなどの重みのある食べ物は、カパのバランスを崩してしまいます。炭水化物や甘いものも避けた方が良いです。
しかし、持久力のあるカパ体質者は、プチ断食をしても問題ありません。身体が重いと感じたら、夕食を抜くなど、軽く断食するだけでも胃腸が休まります。
野菜:
人参、大根、もやし、筍、なす、カリフラワー、アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、セロリ、サヤインゲン、ケール、ニラ、レタス、マッシュルーム、オクラ、えんどう豆、ほうれん草、スィートコーン、カブ、クレソン、じゃがいも
果物:
パパイヤ、マンゴー、梨、桃、ドライフルーツ、ドライナッツなど乾燥しているもの、りんご、ザクロ、アプリコット、苺、クランベリー、プルーン、レーズン
カパには避けた方がいい食材
野菜類:
キュウリ、ズッキーニ、ジャガイモ、トマト、かぼちゃ
果物類:
バナナ、デーツ、オレンジ、スイカ、パイナップル、ハチミツ以外の糖分
いかがでしたか?
闇雲にコールドプレスジュースを摂るのではなく、ご自身の体質にあったコールドレプレスジュースを選ぼうという提案でした。このリストさえあれば、コールドプレスジュース専門店でメニューを選ぶ際に参考にするだけでなく、ご自宅でコールドレプレスジュースを作る上で役立つと思います。
是非ともご活用くださね。