最近、男性のヨガへの関心が高まっていますね。しかし実際に始めようと思って、迷うのがヨガウェアではないでしょうか?考えてみればヨガウェアというとほとんどが女性向けで、メンズブランドがなかったことに気付きます。そこで今回は男性の立場に立ってヨガの服装の選び方とオススメのブランドリストをご紹介します。
男性がヨガする雰囲気も、最近はかなり高まってきたように思います。
TULAでも男性へ向けたヨガ情報をいくつか掲載しています。また、男性が期待できるヨガの効果は実に多いものですし、実際、太陽礼拝のワークショップにも毎回必ず男性も参加されています。
参考記事:男性ビジネスパーソンが知らないヨガと瞑想の本当の効果
とはいえ、まだ男性がヨガを始めようと思うとわからないことは多いです。例えば、先日、友人から素朴な疑問としてヨガウェアについて質問がありました。簡単にいってしまえば、「動きやすい服装であればなんでも良い。」のですが、この「なんだって良い」が、わからなくなってしまうのだそうです。
メンズヨガウェアブランドがないからわからない
TULAでは、女性向けのヨガウェアの選び方とオススメのヨガブランドリストという記事を掲載していますが、男性に向けた同様の記事はありませんでした。そこで、今日はメンズヨガウェアについて考えていきたいと思います。
ヨガの全体人口に占める男性の割合がまだ少ないからでしょう。考えてみるとヨガウェアブランドはほとんどが女性向けで、メンズヨガブランドは聞いたことがありません。メンズ向けヨガウェアブランドがあれば、これを着ればいいってことになりますけど、ないとなるとわからなくなる。
男性専用のメンズヨガウェアがないため、他のウェアで代替しないといけない状況です。そこで、ヨガウェアの条件について改めて考えてみました。
メンズヨガウェアを選ぶ上で気をつけること
基本的に、動きやすい服装です。Tシャツやスウェット、スポーツウェアが適していますが、以下のような条件をクリアしていることが望ましいでしょう。
条件1. ストレッチ素材等伸縮性のあるウェア
ヨガが初めてという男性で、しかも身体の柔軟性に自信がない方であれば、初心者クラスといってもかなりキツく感じると思います。ゆったりとしたヨガでも、最初は、かなり身体の伸びは感じます。
ましてや、アシュタンガヨガといったヴィンヤサフローなど、数種類のポーズを連続して行うスタイルのヨガクラスに挑戦するならかなりキツく感じるはずです。
ただでさえ身体の伸びと、自分の身体の硬さを感じる中で、肩周り、股関節周り、ハムストリング周りで煩わしさを感じるとヨガに集中できません。そのため、ストレッチ素材等伸縮性の高いウェアを選んでおきましょう。
条件2. 吸汗性と速乾性に優れたウェアであること
ホットヨガであれば絶対ですが、リラックスを目的とした瞑想や呼吸法中心のクラスでない限り、ポーズをとるクラスであれば、やはり汗はかくと考えておいたほうがいいでしょう。
初心者向けといっても、ポーズをとって静止します。身体の伸びや硬さを感じたまま、静止した状態を保つと、自分の毛穴から滲み出てくる汗を感じるのです。その時に吸汗性が低いウェアだとベタっとした感覚に気持ち悪さを感じ、ヨガに集中できないのです。
そのため、汗をかいてもサラリとした感覚を保てる吸汗性と速乾性の良いウェアを選びましょう。
条件3. 冬はレイヤリングができると便利
夏はTシャツやショートパンツだけでOKですが、冬だと、はじまる前は少し肌寒さを感じる時もあります。その際は、パーカやジャージ、フリースジャケットなどを持っておくと便利。身体が温まってきたら、その場で脱げばよいのです。
その際はプルオーバーだと煩わしいので、着脱が簡単なフルジップがオススメです。
また、最近のスポーツウェアは重ね着(レイヤリング)を念頭に開発されていますので、探すのに苦労はしないと思います。
男性向けヨガウェアのセットアップ
決まりは特にありませんが、念のため、アイテムについても触れておきましょう。
トップス:Tシャツ OR タンクトップ
3つの条件でも話しましたが、伸縮性、吸汗性に優れたTシャツを選べばOKです。
スポーツウェアのブランドによってはタンクトップもラインナップにあります。タンクトップも肩周りに煩わしさがなく、楽に感じますのでオススメです。
トップス:ジャージ、フリース、パーカなどのジャケット(秋・冬)
秋・冬はTシャツに加えて、動きやすいプルオーバーのジャケットがあればなお良しです。
長袖パーカーを最初から着ておくのでも良いですが、個人的に身体が温まった時、暑さを感じて集中できなくなるのが嫌なので、Tシャツを着て、その上にフリースジャケットなどを着用しています。
ボトムス:ショートパンツ
膝丈のショートパンツでも良いですが、細身のショートパンツだと開脚時に煩わしさを感じます。ゆったりめのサイズを選ぶか、伸縮性が高いものを着用したほうが良いです。
また、丈の短いランニング用のショートパンツは股関節の部分に負担がなく、オススメです。
ボトムス:スウェットパンツ OR ジョガーパンツ(秋・冬)
秋や冬でもショートパンツの方はいますが、寒さを感じることのないよう、スウェットパンツやジョガーパンツがいいかもしれません。(もちろんジャージでもOK)
スポーツ専用のタイツもアリです。最近はデザイン性の優れたものが多いので、その上からいつものショートパンツを履いてもオシャレですね。
スウェットやジョガーパンツは伸縮性もあり、また最近のデザインはシルエットが細めです。大きすぎるウェアだと逆に煩わしさを感じますので、適度なフィット感のパンツを選びましょう。
男性向けヨガウェアのブランドリスト

さて、ここまで読んでいただければ、最初にスポーツウェアなら「なんでもいい」といった理由もわかってくれるかもしれません。とはいえ、やはり「これを着ておけば大丈夫」と安心したいものです。そうした男性へ向けウェアブランドについてお話ししておきましょう。
ウィメンズのスポーツウェアにはヨガカテゴリがあるのに、男性にはヨガカテゴリがないものが多く、メンズ専用のヨガウェアブランドはほとんどないのが現状です。
そのため、以下のリストは皆が知っているスポーツウェアのブランドとなっています。
UNIQLO(ユニクロ)
誰もが知っている、価格も安く、機能性が高い、コスパに優れたUniqlo。
おそらく東京でも郊外でも最も手に入れやすいブランドではないでしょうか。身近に店舗がありまし、Uniqloのスポーツラインは品数も豊富。試着しながら気に入ったものを探してみてください。
Nike(ナイキ)
信頼性、ブランド力抜群なNike。アスリート向けのラインであれば機能性は折り紙付きといって良いでしょう。シンプルですがデザインもかっこいい。
nikeを着てヨガするのは男っぽいですね。
adidas(アディダス)
こちらも王道な、adidas。人気はnikeと二分する存在で今更説明不要かもしれません。しかし、最近、発表されたadidasの CLIMACHILL(クライマチル)は、クーリング性能・通気性・吸汗速乾性を実現したアスリートのためのウェアで要チェック。
ヨガにおいてもその性能を十分に発揮してくれるでしょう。
The Northface(ノースフェイス)
ヨガする男性が着用するウェアで多いのが、アウトドア系ブランド。そしてアウトドア系といえばnorthfaceでしょう。
こちらもブランド力抜群な上、デザインもかっこいい。アウトドアのウェアは、厳しい自然環境下でも動きやく、変化しやすい天候に最適化するための繊維・素材など機能性に優れています。また、レイヤリングの概念もアウトドアブランドから生まれてきたもの。
是非、northfaceも選択肢の一つとして考えてみてください。
Patagonia(パタゴニア)
northfaceと人気を二分する、アウトドアブランドのpatagonia。
クライミング他、サーフィンやヨガウェアもラインナップしています。優れた機能性に加えて、オーガニックコットンなどの素材と調達、製造工程、フェアトレードなどサプライチェーン全体で社会的課題解決と地球環境保全の取り組みは筋金入り。
個人的にフルジップのR1ジャケットを愛用しています。ヨガでも、海でも、オフィスでもどこでも着ています。今時のデザインでスリムフィット。見た目もいいです。また、しっかりと伸縮性が確保されていますから煩わしさはゼロです。
全体的に少し価格が高めですが、patagoniaのサイトもチェックしておきましょう。
prAna(プラナ)
prAnaは、クライングとヨガのウェアブランド。嬉しいのはメンズの商品ラインナップも豊富なこと。
デザインもシンプルなものから柄物まであるので、選択肢も豊富。そして、patagonia同様に環境に対する問題意識が高いブランドとしても有名で、オーガニックコットン、リサイクルポリエステルの使用はもちろん、製造を担う労働者に対するフェアな賃金など、情報公開を積極的に行う企業姿勢はすばらしいものがあります。
オンラインショッピングサイトでも購入可能ですし、日本ではオッシュマンズが扱っているようですので実際に店舗へ行って、試着して確かめることもできます。
いかがでしたでしょうか?
ヨガを始めるにあたって、メンズヨガウェアブランドがないばかりに、何を着ればいいか分からないという方は多いと思います。しかし、整理していくと意外と身近なブランドでOKだとご理解いただけたでしょうか。
また、今回あげた条件にあえば、ここで紹介したブランド以外、どんなスポーツウェアでも大丈夫です。
ファッションに興味があれば、普段とは違うウェア選びが楽しいもの。楽しみながらヨガウェアを準備してみてください。
あとは実践あるのみ!
ヨガ初心者のためのヨガの始め方
Getting Started with Yoga