GUEST:サラスワティ先生
シヴァナンダヨガ正式指導者として活躍するインストラクター。ヨガに関する深い知識探求と実践を通し、多くの人々へヨガを伝えるため、ヨガ教育に情熱を燃やす。
ヨガをライフワークとする女優であり、TULAの企画や方向性を決めるDirector。「私たちの真の健康は、社会と自分の調和こそが秘訣であること。そしてそれらは外から獲得できるものではなく、内からもたらされるもの。」と意識を強くし、ヨガだけでなくアーユルヴェーダやマクロビオティックなど食事面からも真の健康を考える。
誰にでも瞑想と呼吸法は身に付けられる
早坂: 瞑想や呼吸法はヨガスタジオにわざわざ行かなくても、自宅やオフィスでも行えるところが良いですよね。
今回、開催するTULA Experience Dayの趣旨でもありますが、私たちの日常で起こる様々な場面、例えば「何かに集中したい時」「緊張を解きほぐしたい時」「ストレスを感じた時」、自分自身で瞑想と呼吸法のテクニックやスキルを身に付け、コントロールできたらと思っています。
私たちにもそういったテクニックを身につけることはできますか?
サラスワティ:もちろんです。そのような場面で活用できる瞑想や呼吸法は数多くあります。そしてそれは誰にでも、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで全ての人にできるのがマインドフルネス瞑想とヨガの呼吸法の素晴らしいところですね。
効果もダイレクトに現れるのですぐに変化を感じやすく、日常に取り入れやすいでしょう。ピンポイントな場面でも活かせるように、どの呼吸法がどのような効果を生むか、学んでおくと良いですね。
そして次に大切なのが、日頃からの習慣にすること。瞑想と呼吸法で心身のバランスを取るように日々努めていると、根本的なところから整えられていきますよ。
マインドフルネス瞑想と呼吸法を習慣にすることで気付く変化
早坂:瞑想や呼吸法には、それぞれ適した目的がありますから自分の状態に応じて選択、実践できるといいですね。また、読者の皆さんが気になることとして、日々、実践するとどのような変化が現れるか?という点があると思います。この変化についてご説明頂けませんか?
サラスワティ:例えば「集中力を高める」ために、瞑想と呼吸法を日頃から継続的に行なった場合、常に頭がスッキリ冴えている状態になる、意図すると集中状態にスイッチできるようになる、切り替わりがスムーズになる、といった段階的な変化が現れてきます。
また「緊張や不安を解きほぐしたい」「ストレスを解消したい」ために、瞑想と呼吸法を日頃から継続的に行なった場合には、まず自分が緊張状態になっていることに気付くようになる、次に対処として瞑想をする鎮静の呼吸法を行うことが出来るようになる、そして自分のリラックス状態を知るようになります。やがて常にリラックスしている状態になる、といった変化が現れてきます。
集中、リラックスの切り替えを自分で制御できるようになる
サラスワティ:瞑想と呼吸法をスキルとして活用することで緊張して硬くなった身体を解し整えてリラックスさせ、心を鎮めることを根気良く続けていけば自分への信頼も培われ、それは様々な状況での対応力となります。また自分の本質である内なるやすらぎを見いだすことで、心身と人生全体のバランスも整えられていきます。
早坂:なるほど。いずれも現代の人が必要としているスキルですね。
例えば、OLの方もビジネスマンの方も、仕事上では常に二面性が求められています。仕事上のパフォーマンスを向上しなければならない時には常に集中力とアウェアネスが求められますし、その一方、緊張状態の時には自らをリラックスするためのスイッチとして瞑想と呼吸法を扱えることになります。
もちろんビジネスパーソンだけでなく、特に育児にストレスを抱える主婦の方など、全ての人がマインドフルネス瞑想と呼吸法を扱えるようになれば、精神的な負担も和らぐでしょうし、世界はより良い方向へ向かうと思います。
サラスワティ先生と学ぶマインドフルネス瞑想と呼吸法
2016年2月27日、東京にてマインドフルネス瞑想と呼吸法を実践的に学ぶイベントが開催されます!ストレス低減のほか、リラクゼーション、そして集中力/生産性の向上などの効果を期待できる瞑想と呼吸法を、自分で使えるようにするための実践的な講座です。
短時間で実践、観察を繰り返すことで心と体で理解しますので、あなたも日常的に瞑想と呼吸法のテクニックをセルフケアとして活用できるようになります。
シヴァナンダヨガ サラスワティ先生に聞くヨガと瞑想を知る旅
第二回目:マインドフルネス瞑想 – 日常に取り入れやすいシンプルな瞑想法
第三回目:マインドフルネスとヨガ – 共通点から見る瞑想の効果と可能性
第四回目:スタジオヨガから一歩深めるには?上達のポイントは瞑想と呼吸の統合にあり