今トレンドなコールドプレスジュース。改めてコールドプレスジュースとは?からメリットを紹介しています。また、自分にあったコールドプレスジュースを選ぶ方法を TULAからご提案。消化力(アグニ)をあげるアーユルヴェーダだからこそ、本当に自分に適した素材を選べます。自分の体質にあったオリジナルのコールドプレスジュースを見つけましょう。
さて、何かと話題のコールドプレスジュース。話題になるだけのメリットがあります。
名前は知っているけど、スムージーと何が違うの?など、思っている方のため、改めてコールドプレスジュースのメリットをまとめています。
コールドプレスジュースとは?
コールドプレスジュースとは、コールドプレス(低速低温圧搾法)という製法でつくられたジュースのこと。アメリカの西海岸、主にカルフォルニアのロハスカルチャーから生まれ、発祥の地とされるロサンゼルスには、コールドプレスジュースのショップが数多く存在しています。
数年前からは、ニューヨークなど米国の大都市や、ヨーロッパ、アジアにも広がり、日本でもここ数年でコールドプレスジュースショップが続々と誕生しています。
コールドプレスジュースはスムージーに比べ素材の栄養素の破壊が最小限
コールドプレスジュースとスムージーの違いをわかりやすく言うと、「繊維質」が多いか少ないかということ。
コールドプレスジュースは、従来の高速式や遠心分離式などのジューサーではなく、低速回転式のジューサー(スロージューサー)を使用し、食材をゆっくりと時間をかけてプレスし、絞り出します。そのため高速式や遠心分離式のジューサーに比べて、素材同士の摩擦熱の発生が少なく、空気に触れることによる酸化を抑えるため、栄養素の破壊を最小限に抑えて搾汁することができるのです。
食材のもつビタミンや酵素など、健康や美容に役立つ栄養素が失われることなく残され、繊維質を取り除いた野菜汁と果汁のみのジュースになるので注目されている理由がわかりますよね。
スムージーは、高速式ミキサー(海外ではブレンダーとも呼ばれています。)で食材をかき混ぜたもので、野菜や果物に含まれる不溶性食物繊維が残ります。食物繊維たっぷりのスムージーは飲みごたえや満腹感があるので、食事の一つとして取り入れる方が増えています。しかし、食物繊維が多い分、胃腸に負担がかかってしまう場合があります。
コールドプレスジュースは水を加えないため、素材そのものの味が出て、中には飲みにくいブレンドもあります。飲みやすさの意味では、水を加えてブレンドするものが多いスムージーのほうが軍配があがるかも。
コールドプレスジュースは消化が早い!
ジューサーメーカーの「HUROM」の調べによると、生のフルーツの場合、消化にかかる時間は3〜5時間で吸収率は約17%。しかし、コールドプレスジュースの場合、消化にかかる時間はなんと10〜15分!と短縮されます。しかも、吸収率は約65%に向上するというデータがあるため、素早く消化、吸収され、効率良く栄養素を取り入れられるのです。
一方で、同じサラリとした液体である市販の野菜ジュースとの違いはどうでしょう?市販の野菜ジュースは製造過程でどうしても殺菌や滅菌のための加熱工程が含まれます。そのため残念ながら、私たちが実際に口にするまでに、野菜や果物の本来の栄養素は失われがち。
それぞれのメリット、デメリットを理解し、ご自身の体調や目的に合わせて、コールドプレスジュースなのか、スムージーなのか、はたまた市販の野菜ジュースかを選択することが望ましいと言えますね。
自分にあったコールドプレスジュースは何か?
さて、ここからが本題です。
メリットづくめのコールドプレスジュースですが、一方で何を飲んでいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?コールドプレスジュースバーに行けば、デトックスなど目的別に用意されているのが一般的。しかし、素材をよく見て、より自分にあった素材にこだわってコールドプレスジュースを選んでみては?というのが私からの提案です。
これまでのアーユルヴェーダの連載で、ご紹介してきたとおり、自分の体質(ドーシャ)を把握すると、自分にあった素材、避けたほうが良い素材がわかります。特に消化力(アグニ)を高めることが目的のアーユルヴェーダにとって、効率良く吸収、消化できるコールドプレスジュースはうってつけ。(ただし、身体を冷やしてはいけないドーシャもあるから注意が必要です。)
専門のお店に行くのも良いですが、コールドプレスジュースをつくるための専用ジューサーも市販されています(少々、お高めですが。)ので、自分の体質(ドーシャ)を把握して、ご自宅でコールドプレスジュースをつくるのもいいですよね!
次回は、アーユルヴェーダのドーシャ(体質)別に適した野菜や果物の食材リストをお届けします。その前に、ドーシャを把握できる簡易診断を用意していますので、自分の体質を把握しておいてくださいね。
それでは次回の更新をお楽しみに。